マレーシアの世界自然遺産で登山や洞窟探検を楽しもう!
「壺の部分を落とし穴のようにして虫をパクリ!」食虫植物ウツボカズラ(キナバル自然公園にて)
photo:Miho Shimizu
4年間世界遺産巡りの旅をした「世界遺産イェーイ!」がお届けする連載第3弾は、マレーシアの自然遺産でございます!!
マレーシアの国土は「マレー半島南部」と「ボルネオ島の北部」で構成されております。ボルネオ島の北部には、ブルネイという小さな国も位置しています。
前回の記事では、マレー半島にあるマレーシアの文化遺産2つについてご紹介しましたが、今回は、熱帯雨林のジャングルが広がるボルネオ島にある「キナバル自然公園」と「グヌン・ムル国立公園」という2つの自然遺産についてご紹介致します! (さらに…)
グヌン・ムル国立公園
登録基準: 「自然の景観美」、「地球の歴史」、「固有の生態系」、「絶滅危惧種」
洞窟探検を楽しもう! photo:マレーシア政府観光局
グヌン・ムル国立公園は、標高約2,400mのムル山を中心としたカルスト地域です。ここではドラクエさながらの洞窟探検に、キャノピー・ウォーキング(吊り橋を歩く)に、トレッキングなど大自然を体感できるんです!グヌン・ムル国立公園を観光する拠点となるムルは、コタ・キナバルから飛行機を乗り継いで(曜日によっては直行便あり)行くようなところですが、それだけに豊かな自然が広がっています。
ボートに乗って洞窟の入り口へGo! photo:マレーシア政府観光局
公開されている洞窟は整備されているので中を歩いたりすることができます。洞窟探検はガイドの同行が義務付けられているため、ツアーに参加するのが一般的!ムルを拠点にして、主な洞窟を1日でまわるツアーなどがオススメです。
絶対に見逃せないのは夕暮れ時のドラゴンダンス! photo:マレーシア政府観光局
夕方頃になるとディア洞窟から、な、何と、数百万匹!のコウモリ達が食べ物を求めて出てくるのです。その姿はまるで巨大なドラゴンが空に登っていくようなことからドラゴンダンスと呼ばれています。
夕方スコールが降って見られなくなる可能性もあるので、ドラゴンダンスを見るには、ムルに2泊くらいして予備日を作っておきたいところです。ムルには、ムル・マリオット・リゾートという高級リゾートホテルもあるのでホテルライフも楽しめますよ!
ディア洞窟に行く途中には、約500mのキャノピー・ウォークがあります。人数が制限されているので、早めに予約しましょう!また上級者向けには、3泊4日かけてムル山を登るツアーや、石灰岩から成る奇岩がナイフのようにそびえ立っているピナクルスを望むアピ山に2泊3日かけて登るツアーなんかもあります。こちらは歩いて川を渡ったりちょっとアドベンチャーな感じなので、アウトドア上級者にお勧めです。
・アクセス
コタ・キナバルからグヌン・ムル国立公園の拠点となるムルまで、週3回直行便があり約1時間。直行便がない曜日はミリという都市などを経由して約2時間。
・必要日数
主要な洞窟をめぐるツアーに丸1日かかるのでムルに1泊はしたいところ。ドラゴンダンスの予備日として2泊3日あると安心。
山登りをするならそれに応じた日数が必要。
ブルネイの世界遺産
実は、ブルネイには世界遺産はありません!東南アジアでは、ブルネイとシンガポールが世界遺産を保有していないのです。ブルネイは2011年に世界遺産条約を締約しましたが、暫定リスト(世界遺産への候補案件)に登録されている物件は今のところありません。美しいモスクに豊かな熱帯雨林もあるブルネイ。未来の世界遺産を探しに行ってみたいですね!
※記事中の情報は、全て2015年4月現在のものです。
(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、マレーシア政府観光局)
4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム
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