東南アジアのナショナルチーム王者を決める東南アジア選手権(AFFスズキカップ)でもタイと並んで最多となる4回の優勝経験がある。だが、近年は東南アジアの他の国々がサッカーでも急成長を見せ始めているため、相対的にやや元気がない印象だ。
U18シンガポール代表は日本人監督
著者本人撮影
実は今年から、U18シンガポール代表の監督を日本人の井上卓也氏が務めている。井上監督によれば、教育に熱心な国柄がスポーツの発展を妨げている面があるという。
「日本の子供たちに比べると、技術だけでなく個人戦術の面でも問題を感じます。シンガポールはとにかく教育が第一なので、学校での拘束時間が非常に長いんです。そこで子供たちにかかる負担が大きく、サッカーに接している時間がかなり短いんじゃないかと思います」(井上監督)
シンガポール代表の注目の選手と初戦の難しさ
そんな中でも、光る才能はある。DFのサフワン・バハルディン選手だ。
10代の頃からシンガポール代表としてプレーしている守備の要で、シンガポール人として初めてアジアトップレベルのリーグであるオーストラリア・Aリーグでもプレーした。強力な日本代表の攻撃陣が、サフワン選手を中心としたシンガポールの守備陣をどう攻略するか、注目してほしい。