ラマダン(断食期間)のイスラム諸国でのマナーについて
適切な服装をしよう
ラマダンの神聖月はイスラム教徒にとって、敬虔、質素、節制の時期。渡航者は、ラマダンに従う人に配慮して、肌の露出の多い服装は避けなければならない。これは、ショッピングモール、ホテル、レストランを訪れる場合や、夕方のマーケットを訪れるときは特に重要。原則として、「透ける服」、「短すぎる服」、「襟ぐりが深い服」、「股上が浅い服」、「体のラインが出る服(特にショートパンツ、ミニスカート、ノースリーブ)」は避けた服装を選ぼう。
職場のエチケットに配慮する
ラマダン中は多くの国で労働時間が短縮されるため、渡航者は短い業務時間を理解し観光するようにしよう。また、ビジネスの際、イスラム教徒との商談は、相手が疲れておらず集中できる午前中に予定するのが最適。予定より長引かせないなど、断食を行う人に配慮するよう心がけよう。
また、先に紹介したように、昼食を取りながらの商談は避けよう。
密室であれば、イスラム教徒以外の人は飲食可能だが、オフィスの離れた場所で飲食するなどし、断食している人の前では飲食しないのが礼儀。断食中のイスラム教徒から軽食が提供された場合もお断りするようにしよう。
レストランや観光施設などの営業時間を確認しておこう
多くのイスラム諸国では、ラマダン中断のための帰宅により、日没前の時間に交通量が多くなる。