アジアの街をゆく 〜カンボジア カンポット&ケップ 後編〜
カタコトのクメール語でメニューを見ながら注文していると、学生風のウェイトレスがやって来て、これまたのカタコトの英語で説明してくれた。料理は一品数ドル程度。屋台よりは高いが、メニューはクメール語だったので一般的な価格なのであろう。店内ではローカルのバンドが流行のポップスを歌っているのだろうけど、日本人からするとちょっとコミカルに見えてしまった。
翌朝、早起きして街の中心部にある市場へ向かう。朝の市場は活気がある。アジアのどこに行ってもそうだ。まだ、日本のように大型スーパーマーケットが一般的でないのと冷蔵庫が普及していないため、買い物は毎日市場でするのが当たり前なのだ。
野菜や肉、魚、日用品、全てのものが市場で揃う。野菜も日本にあるものは、カンボジアの市場にもほとんどあった。お米もジャポニカ米のような短粒米もある。「お兄さん、何買うの?」「この魚安くしとくわ!」と声をかけられる。声をかけられたついでにカメラを向けると今まで威勢の良かったおばちゃんが急に照れ笑いをして顔を隠してしまう。何とも可愛らしい。何をするわけでもなく、カメラを持ってブラブラと歩いているだけで楽しい。市場で朝食を食べた後、プノンペンへと向かった。