都会のオアシス!世界遺産「シンガポール ボタニックガーデン」
©Singapore Tourism Board
74ヘクタールもの広大な敷地に様々な熱帯植物が生息する「Singapore Botanic Gardens(シンガポール ボタニック ガーデン)」。
繁華街オーチャードから、タクシーで数分の場所に位置するこの公園は、まさに都会のオアシス。敷地内は、「National Orchid Garden(国立ラン園)」や子供向けの庭園が見所だ。長年訪れる人々を癒してきたこの植物園は、2015年7月にユネスコの世界遺産に登録されたばかり。
ボタニックガーデンの歴史
©TRIPPING!
大航海時代、温帯産のランに比べて大ぶりで力強いと評判になった熱帯産のランは、ヨーロッパの上流階級の人々の間で流行していた。1819年、ラッフルズ卿がイギリスからシンガポールに上陸。植物の研究に熱心だった彼は1822年、ランや熱帯植物の研究を行う植物園をフォートカンニングに設立する。これが現在のボタニックガーデンの前身となった。
ランの一種「Vanda Miss Joaquim(ヴァンダ・ミス・ジョアキム)」というシンガポール初の交配種が誕生し、それ以降シンガポールのラン繁殖技術は急速な発展を遂げた。