フィリピンの世界文化遺産!美しい棚田に、バロック様式の聖堂群
この辺りは勾配が急で大型機械の使用が難しいため、現在でもほとんどの作業は人力で行われています。イフガオ族が2,000年以上自然との調和を守りながら水を大事にして稲作を営んできた棚田は、その美しさから「天国への階段」とも言われています。
石段で造られています
photo:ひさほ ゆう
フィリピンの建造物は木造が多いのですが、棚田は石段によって築かれています。
またこの世界遺産がスゴイのにはもう一つ理由があります。実はこちらの棚田は、若者の都会流出による後継者不足だったり、水田を畑に転用し収益性の高い野菜を育てたりしたことなどにより荒廃してしまい、2001年に危機遺産になりました。しかし2012年 国内外の協力を受けて棚田の保全が進められたことにより、危機遺産リストから削除されました!
近年目覚ましい経済発展を遂げているフィリピンにおいて、伝統的な農法を守り続けて棚田の景観を保つことはとても難しいことですので、危機遺産リストから外れたことは大変価値のある事であり、他の国にとっても良い事例となっています。近くに空港がないため、ちょっぴりアクセスは悪いですが、フィリピンの世界遺産を語る上では外せないところなので、ぜひ訪れてみましょう!
・アクセス
日本からマニラまで直行便で約4時間。