ジャワ島でSLをチャーターして自分専用の列車を走らせよう
最初は衝突するのではと心配するような勢いだったが、平地になると列車との距離がどんどん離れていき、やがて少年の姿も見えなくなった。
自作の乗り物で列車を追走(著者撮影)
蒸気機関車は、電車のようにすぐに走らせることはできない。列車を走らせる何時間も前からボイラーに火を付けて蒸気圧を高めておく必要がある。ピストンのように動く部品も多く保守には多くの手間がかかる。それでも、このインドネシアの山奥でSL列車を運転してくれるのは、単に観光客を集めるためだけでなく、運転に係る人たちがSLに愛情をもって接してくれているからであろう。その人たちに改めて感謝し、アンバラワの街を後にした。
(text & photo : 井上毅)
バンコクから見る、東南アジア鉄道の楽しみ方
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