バリのパワースポット!海に浮かぶヒンズー寺院「タナロット寺院」
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バリ島の中西部タバナン県の海岸に浮かぶヒンズー寺院「タナロット寺院」。干潮時には寺院まで歩いて渡れ、大勢の観光客で賑わう。夕暮れどきに海に浮かび上がる寺院のシルエットは、息をのむほど幻想的。
バリを代表する観光スポット
境内の入口にある門 ©TRIPPING!
バリ島の南側、インド洋に面する海岸から300メートル沖に浮かぶのは、バリ島6大寺院の一つに数えられるヒンドゥー教寺院「Pura Tanah Lot(タナロット寺院)」。タナロットとは、バリ語で「Tanah=岩や土地」、「Lot=南や海」という意味。その名の通り、周りを海に囲まれた岩の上に佇んでいる。
境内の高台から望む寺院 ©TRIPPING!
干潮時には寺院までが陸続きになり、歩いて渡ることができる。この珍しい立地と共に魅力なのが、サンセットの圧倒的な美しさ。
夕暮れ時はこの幻想的な寺院を一目見ようと、世界中からの観光客が押し寄せる。
参拝客や観光客の安全のため、ライフセーバーも常駐 ©TRIPPING!
タナロット寺院の伝説
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この寺院にまつわる伝説は、16世紀までさかのぼる。ジャワ島のニラルタという高僧がヒンドゥー教布教のためにこの地を訪れた際に、この海岸の美しさに心を惹かれ、「この場所こそ海の神を祀るのにふさわしい」と布教活動を始めた。しかし、別の宗派の指導者により、すぐさまこの地を追われることに。その際、念力で持ちあげた岩を海の中へ投げ入れ、村人たちにこの岩の上に寺院を建立するよう命じたニラルタ。持っていたショールも念力でウミヘビに変え、寺院の守り神としたと言われている。現在もウミヘビは海岸の洞窟に生息しているそう。
参道はお店が充実
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寺院の参道は観光地化が進み、お土産店や飲食店が充実。
伝統工芸品やバリのサロン(バティック)、帽子やTシャツ、アクセサリーなどの土産物店から、軽食やドリンクの屋台まであらゆるお店が立ち並び、参道はとても賑やかな雰囲気。一方で、寺院の建物内部はバリの正装をした厳格なヒンドゥー教徒しか入ることが許されない神聖な場所。付近を訪れる際は、礼節ある服装を心掛けたい。
タナロット寺院へは、クタエリアから車で約40分、ウブドエリアから約1時間10分。
一日として同じ顔を見せない美しいサンセットとタナロット寺院の幻想的な世界へ、ぜひ一度足を運んでみては?
夕暮れ時のタナロット寺院 ©ASEAN-Japan Centre
Pura Tanah Lot(タナロット寺院)
・アクセス方法:クタエリアから車で約40分、ウブドエリアから約1時間10分。
・拝観料:Rp.30,000(駐車場は車1台につきRp.5,000)※2016年1月現在