バンコクからローカル線に乗って近郊の漁港「マハチャイ」へ
帰宅途中の学生で賑わうウォンウェンヤイ駅
マハチャイはバンコク近郊の漁港として知られている。バンコクから国鉄マハチャイ線で1時間程の距離だ。マハチャイ線の起点はチャオプラヤー川の西、トンブリー地区にある「ウォンウェンヤイ駅」。ウォンウェンヤイ駅は「え?ココが駅?」と思ってしまうローカルな駅だ。BTSシーロム線のウォンウェンヤイ駅から歩いて10分程度。立派な駅舎がある訳でもなく、市場を入ると改札がありその奥にホームがある。ウォンウェンヤイからマハチャイまで10バーツ。ちなみにタイ人は3等に限り無料。
平日の午後だったせいか、車内は通学の学生たちで賑わっていた。ディーゼルエンジンの轟音とともにガタンガタンと左右に揺れながら列車はノンビリと進んでいく。各駅に停車していくのだが、ドアが閉まる前に列車は動きだしてしまう。日本では考えられない光景だ。市街地を抜けると車窓には緑豊かな熱帯ののどかな風景が広がる。エアコンが無く蒸し暑い車内だが、まさしく「ローカル線で旅をしているんだ」と実感する。
マハチャイ駅を出ると魚の匂いが鼻を刺激する。数百メートルの駅前の通りの両側には海産物を取り扱う露天が多く並ぶ。