銀一色!まるで雲海のようなフィリピン「モアルボアル」のイワシの群れ
圧倒的な群れの数で視界いっぱいに迫ってくる「カバナフロント」のイワシの群れ。(写真:北川暢男)
フィリピン・セブの国際空港から車で約2時間30分、70年代からヨーロピアンの隠れ家リゾートとして一目置かれていたモアルボアル。素朴さが持ち味のフィリピンの田舎の村ながら、日本人ダイバーにとって嬉しいファクターが揃っている。
まずは、ほぼ100%見られる、「カバナフロント」のイワシの億単位の群れ!
水面からも海の色の濃さでイワシの群れの大きさがわかり、水面下に滑り込めば、目の前は銀一色に。群れの上から見ると、太陽光がイワシの銀鱗に反射して、ハレーションを起こしながらキラキラと輝き、下へ回り込むと逆光で巨大な輪郭が浮き彫りになる。絶えずうごめく姿は、まるで雲海のよう。ここまでの群れの規模、そしてハズレなしで見られるダイブスポットは、世界的にみても珍しく、あの『ナショナル・ジオグラフィック』誌にも紹介されている。
サンゴの豊かさと魚影の濃さが魅力のトンゴサンクチュアリ。スズメダイの群れは花吹雪のよう!(写真:北川暢男)
そして南北のリーフに広がる豊かなサンゴに、神々しい光が洞窟に差し込むペスカトール島の「カテドラル・サウス」