最も所得ギャップが大きいのがシンガポールとカンボジアで、一人当たりGDPは約52倍の差がある。
©ASEAN-Japan Centre カンボジアプノンペン
「経済」「政治・安全保障」「社会・文化」の3つのうち経済が先行しており、「政治・安全保障」「社会・文化」に関する枠組みは今後具体化される見込みだ。
社会・文化に関してはこのほどベトナムのグエン・タン・ズン首相が「ASEAN共同体」の一つ、社会文化共同体(ASCC)のマスタープランを承認したばかり(ベトナム通信)。同マスタープランでは2025年を達成目標年度としており、各省庁・機関、市・省などが年内に行動計画を策定する。
ASCCは、社会の格差是正、福祉・サービスの平等、人材育成、国民の健康への脅威に対する公共力の強化などを目指す。「政治・安全保障」分野でもこれから具体的な施策が話し合われる予定だ。
フィリピンとインドネシアのASEAN航空自由化批准がカギ
photo:PIXTA
ASEAN共同体発足で域内観光が活発化すると期待されていた理由は、AEC発足に合わせて域内航空市場が自由化される計画だったからだ。
しかし、フィリピンとインドネシアが航空自由化協定への批准を見送ったため、まだ実現していない。