タイ3大祭りの1つ「ウボンラーチャターニー・キャンドルフェスティバル」
115回目を迎えるタイの伝統的なお祭り
写真提供:タイ国政府観光庁
この祭典の歴史は今から115年も前に遡る。カオ・パンサーの期間、寺院からの外出を禁止された僧侶たちのために、村人たちは日用品を寺院に運び込み献上した。その中には僧侶が夜に読書をするために欠かせないろうそくも含まれていた。村人たちは次第に、献上するろうそくの中でどれが最も美しいかを競い始め、それがこのお祭りのはじまりだと言われている。その後、各寺院を囲むように各地でロウ彫刻作りのコミュニティーが誕生。この時期に合わせて皆で作り上げたろうそくを寺院に奉納することで、人々の未来が明るく照らされると信じられており、現在でもこの伝統を通じてタイ仏教が大切に受け継がれている。
世界中からロウ彫刻アーティストが集結
写真提供:タイ国政府観光庁
キャンドルフェスティバル会期中に行われる「国際ロウ彫刻コンテスト」は2016年で10回目を迎える。世界中のロウ彫刻アーティストがウボンラーチャターニーに集結し、フェスティバルの始まりとともに、巨大なロウ彫刻の制作を開始。フェスティバルの期間をたっぷりと使い、何日間もかけて作品を完成させていく。