国境を越えて 〜メコンを越えるわずか15分の国際列車〜
タナレン駅に停車中の列車。周辺には何もない 著者撮影
タイのノーンカイ駅とラオスのタナレーン駅を結ぶ列車がある。わずか6.2km、2015年7月までは世界で二番目に短い国際列車だった。2両編成、3等座席車のみのディーゼル列車が1日、2往復している。
ノーンカイ発は7:30、14:45、タナレーン発は10:00、17:30、料金は20バーツ。ラオス国鉄唯一の営業路線だ。鉄道の旅は旅情があるが、この路線はちょっと国境越えには不便だ。タナレーン駅はタイラオス友好橋の少し先にあり、ビエンチャンの市街地から約20km離れている。
ノーンカイ駅で出国手続きをする 著者撮影
ノーンカイ14:45発のタナレーン行きに乗りラオスに行ってみることにした。出発の約20分前、ノーンカイ駅の橋にある簡素なイミグレーションで出国手続きをし列車に乗り込んだ。乗客の多くはノーンカイに買い出しに来ているラオス人のおばちゃんたちだった。外国人旅行者は自分ひとり。買い出し専用列車という感じだ。
列車が橋を通過する時は車両通行止めになる 著者撮影
14:45、定刻にノーンカイ駅を出発。