粉々になった「粉砕花粉」は通常の花粉の2.25倍以上にわたって空間を漂うことが明らかに!
春になると気になるのが、スギ花粉。花粉症の方はこの時期が憂鬱だという人も多いのではないでしょうか。
パナソニック株式会社では、スギ花粉をサンプルに、花粉の実態を把握する実験を実施。
人がスギ花粉を踏んだり、歩いたりする状態を観察した結果、花粉の外皮が粉砕されていき、花粉が粉々になった“粉砕花粉”になることを可視化しました。
“粉砕花粉”についての実験結果同社では、室内で、スギ花粉が付着した床を、人が踏むことで、花粉の状態がどう変化するかを実験しました。
その結果、何度か踏まれたりすることで、花粉の外皮が細かく砕かれていく様子が観察できました。
この“粉砕花粉”を顕微鏡で確認すると、通常の花粉の大きさである30マイクロメートル(1マイクロメートル=1mmの1/1000)ほどよりも小さいナノメートル(1ナノメートル=1mmの1/100万)レベルに砕けていることが判明。
軽く舞いやすい状態に変化してしまうことが分かりました。
今回の実験では、通常の花粉は舞い上がってから1分20秒ほどで大半が舞い落ちたのに対し、“粉砕花粉”は3分以上と、2.25倍以上の時間にわたり、空間を漂い続けました。