自転車の「ついやってしまう」が事故につながる?高校生と考える交通安全教室

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自転車の「ついやってしまう」が事故につながる?高校生と考える交通安全教室
身近な移動手段として便利な自転車。でも、普段の運転に思わぬ危険が潜んでいるかもしれません。

三井住友海上火災保険株式会社が主催する交通安全教室が、岩倉高等学校の鉄道研究会の生徒と一緒に行われました。

交通事故が起きる理由や自転車のルールを学び、シミュレーター体験やワークショップを通して、身の回りの危険について考える教室の様子を紹介します。

交通事故はなぜ起きる?大きな事故の裏にある「ヒヤリ・ハット」
自転車の「ついやってしまう」が事故につながる?高校生と考える交通安全教室

講師を務めたのは、一般社団法人日本交通安全教育普及協会の井澤夕里さん。まずは、交通事故がなぜ起きるのかというお話から始まりました。

紹介されたグラフでは、交通事故の要因の94.6%が「人」によるもの。人的要因の内訳では、危険を見落とすなどの「認知ミス」が58.0%と最も多く、「判断ミス」が23.5%、「操作ミス」が17.6%でした。
周囲の状況に気づき、正しく判断して行動することが、事故を防ぐうえで大切だとわかります。

また、重大な事故の裏には、軽微な事故や、事故には至らなかった多くの「ヒヤリ・ハット」があるという考え方も紹介されました。

「事故にならなくてよかった、じゃないんですよ」
と井澤さん。小さな危険の積み重ねが、大きな事故につながる可能性があると説明しました。「ぶつかりそうになったけれど、大丈夫だった」で終わらせず、なぜ危なかったのかを振り返ることが大切なのですね。

さらに、月別の交通事故死者数のグラフでは、年末に向けて増加する傾向も示されました。これからの季節、いつもの道でも改めて安全を意識したいところです。

2026年4月から自転車にも青切符が適用!知っておきたいルールと責任
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続いて井澤さんが解説したのは、自転車に関わる法改正について。

2026年4月1日から、16歳以上の自転車の運転者にも、いわゆる「青切符」の制度が適用されています。一定の交通違反について、反則金を納付することで刑事手続きに移行せず処理できる制度です。

井澤さんによると、青切符の導入によって、自転車の交通ルールそのものが大きく変わったわけではないそう。自転車は道路交通法上の「軽車両」であり、以前から車両として守るべきルールがあります。教室では、車道の左側通行を原則とすること、交差点で信号と一時停止を守ること、夜間のライト点灯、飲酒運転の禁止、ヘルメットの着用を確認。歩道を通れる場合でも、歩行者優先で徐行する必要があります。

さらに配布資料を使い、「一時不停止」「逆走」「傘差し運転」「並進」「イヤホン着用」「ながらスマホ運転」の6つの違反行為を学びました。

イヤホンは、周囲の音が聞こえない状態で運転することが問題に。
友達と横に並んで走ったり、スマホの画面を確認したりと、日常でついやってしまいそうな行動にも注意が必要です。

紹介された6つの違反のうち、反則金が最も高額なのは「ながらスマホ運転」の12,000円。
井澤さんは、その金額について、
「これだけ取られるからやめよう、ということじゃなくて、それだけ危ないから高い金額なんだと思ってもらえるといい」
と説明。
スマホに気を取られると前方への注意がそれ、歩行者や車への気づきが遅れるおそれがあります。
金額だけを見るのではなく、その行動が事故につながる危険性を理解することが大切ですね。
自転車の「ついやってしまう」が事故につながる?高校生と考える交通安全教室
また、井澤さんは、自転車で事故を起こした場合に問われる「4つの責任」も解説。刑事上の責任、損害賠償などの民事上の責任、被害者への謝罪やお見舞いといった道義的な責任、そして行政上の責任があります。
自転車での危険な運転が、自動車の運転免許に影響する場合もあるそうです。


三井住友海上の担当者からは、自転車が歩道で歩行者と正面衝突し、相手が亡くなった事例も紹介されました。説明によると、賠償額は3,000万~4,000万円に。被害者の年齢などによっては、さらに高額になることもあるといいます。

「自転車を運転することは、被害者になり得ると同時に、加害者になるリスクも伴います」
という言葉に、手軽な乗り物でも、事故を起こしたときの責任は決して軽くないことを考えさせられます。

高校生がシミュレーターで体験!学校周辺の危険を考えるワークショップも
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ルールを学んだあとは、代表の生徒3人がヘルメットをかぶり、自転車シミュレーターに挑戦しました。

体験したのは、見通しの悪い交差点、信号のある交差点、駐車車両を避けて進む場面。一時停止の位置で止まっても周囲が見えない場合は、少しずつ進み、再び止まって安全を確認します。

青信号でも、後方から左折するトラックや、前方から右折してくる車に注意が必要。
駐車車両を避けるときも、後続車や対向車だけでなく、突然開くドアなど、さまざまな危険を予測しながら進みました。
自転車の「ついやってしまう」が事故につながる?高校生と考える交通安全教室
続くワークショップでは、学校周辺の事故データをもとに、交差点や路地、駅前、商店街付近のリスクをグループで検討。事故の原因だけでなく、自分が危険な行動を取ってしまう理由や、その防ぎ方まで考えました。

生徒からは、信号待ちを避けたい気持ちや、時間に余裕がないこと、「自分は絶対に事故を起こさない」という過信などが挙がりました。
「たとえ急いでいても、最低限の安全確認ができるくらいの速度を保つ」
という意見のほか、友達との会話で前方への注意がそれる可能性を指摘する声も。井澤さんも、多くの発表に共通していた「急いでいる」という理由に注目し、自分がどんなときに危険な行動を取りやすいか、意識してほしいと呼びかけました。

いつもの道こそ、安全を見直すきっかけに交通ルールを知ることに加え、慣れた道の危険や、自分が焦りやすい場面を知ることも事故防止の第一歩。

毎日の移動で立ち止まって確認する習慣をつけ、自分や周りの人の安全を守っていきたいですね。

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