大切なパートナーの健康を守る!最前線で活躍する医師が解説する前立腺がんの最新治療
しかしホルモン療法を続けていくと、治療効果が徐々に薄れていき、効果が出なくなってしまう「去勢抵抗性前立腺がん」に進行する場合があるそうです。
こうしたことからより強いホルモン療法薬の開発が進み、男性ホルモンを強く抑制する新規ホルモン療法薬が誕生。副作用が少なく、他の薬を飲んでいても相互作用が非常に少ない特徴があるニュベクオなど様々な薬が登場してきています。
生存期間延長に貢献する新たな治療法と今後の課題日本人では、転移量が少ない前立腺がんは約4年で去勢抵抗性へ進展し、約8年で死亡。
転移量が多い場合は約1. 5年で去勢抵抗性へ、約4. 5年で死亡に至ってしまうというデータがあるそうです。
また、一旦去勢抵抗性になると排尿障害など生活に支障を感じる場合が多いのだとか。このことから、いかに去勢抵抗性になるまでの期間を延ばし、転移性前立腺がんの初回治療を強化するかが、今の課題の一つになっているそうです。
現在では従来は転移が進んだ患者さんに使用していたタキサン系抗がん剤を、転移初期の初回治療に使用することが可能に。
副作用が軽く、治療の初めから使ったほうが、生存期間が延長したという結果が出ているそう。