PMSの症状がある女性の3人に1人は「天候変化で症状が悪化」
生理前に不調を感じる女性800人のうち、3人に1人は台風の低気圧などの「天候変化」(35.1%)で症状がひどくなると回答していることがわかりました。
株式会社ツムラが10代〜40代女性を対象に行った、PMS(月経前症候群)に関する調査をご紹介します。
台風シーズンは「最悪」に…PMS(月経前症候群)が天候変化で悪化生理前の眠気や頭痛、イライラ感や不安感などの症状は「月経前症候群」(PMS:pre-menstrual syndrome)と呼ばれ、生理前の1〜7日頃に現れます。
症状がひどくなるシーンを聞くと、「寝不足の時」(51.1%)や「ストレスやプレッシャーを感じる時」(51.0%)が多く、次いで多いのが、台風などによる低気圧、雨、梅雨時期、季節の変わり目などの「天候が変化する時」(35.1%)が挙げられました。
生理前に不調が生じる女性の3人に1人は気圧の変化で症状がひどくなると自覚しており、特にPMSが重い女性は半数近く(44.5%)が、天候が変化すると症状がひどくなると回答しています。
秋の台風シーズンは症状がよりつらくなる女性が増加
秋の台風シーズンは、天候の変化が多くなるため、生理前に不調を生じやすい女性にとって何らかの対処が必要であることがわかりました。
気候の変化でPMSの症状が悪化するのは、体内の水が停滞する「水毒(すいどく)」の状態かも産婦人科医・内山心美先生によると、気圧の変化により片頭痛が誘発されたり、雨続きにより水毒の状況となり、PMSの症状が悪化する可能性が考えられるそう。
水毒とは漢方医学的考えで、体内の水分代謝が悪くなり、体のいろいろな部位にとどまったり偏在することで、むくみ、倦怠感、拍動性頭痛、頭重感、立ちくらみ、悪心嘔吐(おうと)などさまざまな症状を引き起こすといいます。「日本には、『月経に関するトラブルは我慢するもの』と考えてしまう風潮が少なくありません」と、内山先生。
PMSは女性自身の日常生活だけでなく、人間関係や仕事にまで大きな影響を及ぼす恐れがあります。
いつものことだと我慢せず、まずは医師に相談してみてはいかがでしょうか。