交通総合文化展2021『伝えたい!日本の魅力』入選発表!写真部門34作品・俳句部門16作品に決定
◆俳句部門◆
○公益財団法人 日本交通文化協会理事長賞(1名)
「線路まで静かな世界半夏生」 徳永 小雪(埼玉県在住)
<講評・長谷川 櫂/俳人>
目や耳の不自由な人に世界はどう映るだろうか。家を出て線路までの小さな旅。世界はしんと静まっているのだ。作者は聾学校に通う十七歳。百人いれば百の世界がある。
○一席(1名)
「列車いま夕焼まみれの大河越え」 馬場 博美
○二席(1名)
「青春が降り立つ駅や夏休み」 武田 大輝
○三席(3名)
「遠ざかるホームの君は白きシャツ」 服部 弥生
「秋麗の電車にかるく眠りたり」 竹澤 聡
「駅を出て見知らぬ夏に紛れけり」 長谷部 俊夫
○入選(10名)
「車窓からあの夏見てた羊蹄山」 渡邉 富士夫
「この景もいつか思い出車窓夏」 小野沢 竹次
「電車行く紀州路の花ちらほらと」 堀川 淳(和歌浦 竜)
「国鉄のころと変らぬ花の駅」 斉藤 浩美
「列車から花を愛でおり古希の旅」 田村 靖彦
「目覚めればどこかの駅や夏の月」 三玉 一郎
「移る季や次への切符は揚羽蝶」 河野 大和
「少年はひとり旅せよ夏休み」 坂本 恭子
「この夏が発車のベルでさようなら」