くらし情報『RNA合成酵素は遺伝子発現に抑制的にも作用することを発見』

RNA合成酵素は遺伝子発現に抑制的にも作用することを発見

本研究成果から、この抑制化に働くプロモーターを「repressive promoter(抑圧的プロモーター)」と命名することを提案しました。

■ 3.今後の期待
本研究グループは1つの生物の遺伝子発現制御機構の全体像を理解する目的で、大腸菌をモデル生物としてこれまでに数々の転写制御因子の機能同定に成功してきました。特に、試験管内で結合配列を同定するために独自に開発したGenomic SELEX法を用いたRNAポリメラーゼの研究では、これまでに大腸菌K-12株の持つ7種類のシグマ因子のうち、RpoD, RpoS, RpoH, RpoF, RpoEの5種類それぞれについて、RNAポリメラーゼホロ酵素単体で認識可能なプロモーターの網羅的同定に成功してきました。これらの成果から、プロモーターの認識がRNAポリメラーゼホロ酵素単体で可能なものを「constitutive promoter(構成的プロモーター)」、何らかの補助因子が必要なものを「inducible promoter(誘導的プロモーター)」と呼ぶことを提案してきました。
そして、今回のRpoNの解析により、新たなプロモーター機能、「repressive promoter(抑圧的プロモーター)」

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