2022年5月27日 18:00
ウェーブストレッチリング考案者 牧直弘の最新刊 千葉ロッテマリーンズの木村ピッチングコーチも推薦の新刊書籍「不思議!薬指第一関節だけで変わる全身連動メソッド」5月30日にBABジャパンより発売
その指導の中で薬指の重要性を改めて実感しました。それは、70歳ぐらいで腕力のあるおじいさんを指導していた時のことです。ウェーブリングを両手で胸の前に持ち、手首を内側に内旋させながらバンザイをしていました。しかし何度やっても腕が斜め前方までしか上がりません。肩の可動域が狭いのではなく、原因はグリップでした。そのおじいちゃんは、人差し指でリングをしっかり握っていたため、前腕に力が入り、上腕二頭筋にも力が入り、腕が曲がってしまっていたのです。
薬指で引っ掛けるように持つと上腕二頭筋の力が抜け、真上にバンザイできました。いかに「力み」なく効率よく伸筋群を活用するかは、すべての動作に共通します。
投球動作においても「力み」という屈筋群のブレーキを解除しつつ伸筋群を優位にボールにパワーを伝えられるかが最大のポイントです。
ではどうしたら、誰でも屈筋群が力まず、伸筋群を同時に活用できるのでしょうか?これを解決したのが、長年の研究の中から私が開発しました「連動ボディアーチ」理論とエクササイズです。ボディアーチは、全身もしくは部位が、弓がしなり戻る「反力」を活用するように、身体の「しなり戻らせる」「螺旋に捻じらせ戻させる」