くらし情報『微生物の定常期ストレス応答のための新規転写因子を同定』

2022年6月10日 14:00

微生物の定常期ストレス応答のための新規転写因子を同定

明治大学農学部農芸化学科ゲノム微生物学研究室の島田 友裕准教授、小林 一幾博士研究員は、法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センターの石浜 明客員教授の研究グループ、および日本電信電話株式会社(NTT)宇宙環境エネルギー研究所の今村 壮輔特別研究員、高谷 和宏主幹研究員との共同研究により、大腸菌の定常期ストレス応答に関わる新規の転写因子を同定してその機能を解明しました。本研究成果は、微生物が自然環境下に適応するための仕組みの理解・応用に役立ちます。

研究成果のポイント
・大腸菌の機能未知転写因子YgfIのゲノム上結合領域および標的プロモーターや標的遺伝子群の網羅的な同定に成功した。標的遺伝子群の多くは、定常期において、バイオフィルム形成や酸化ストレス耐性、多剤耐性、宿主動物腸内での生存に関わる遺伝子であった。
・YgfIが実際に標的遺伝子群の多くを定常期に活性化することが分かった。そして、バイオフィルム形成を抑制し、過酸化水素耐性の獲得に寄与していることを実証した。
・これらの結果から、YgfIをSrsR(a stress-response regulator in stationary phase)

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