くらし情報『現代のタトゥーと縄文時代からあったとされるタトゥーについて考察 国際文化学園の美容考古学研究所』

2022年10月7日 14:00

現代のタトゥーと縄文時代からあったとされるタトゥーについて考察 国際文化学園の美容考古学研究所

さらに、弥生時代に記された『魏志倭人伝』にも倭人(当時の日本人)は、顔や身体に入れ墨を施していたという記録があります。日本のタトゥーが世界でも類をみない美しい装飾に発展したのは、江戸時代です。着物のように身体を包みこむように、絵や物語で全身を構成するのが特徴で、流行になりました。一方、江戸時代中期には罪人に科される刑罰として入れる「入れ墨」が採用されました。
サロンでは「刺青」と「彫物」といった文化的側面の違いを踏まえながら、縄文から現代に共通する儀式とファッションについて考えました。同じ身体に墨を入れる行為でも、現代のタトゥーはかつてのタトゥー(イレズミ)とは趣が異なり、意味が全く異なることがわかりました。

会場では、長野県佐久市平石遺跡の、(タトゥーと思われる)口に十字の刻線が表現されている土偶をモチーフにメイクアップアーティストの清水悌先生に、土偶を模したメイクを再現してもらいました。口元を十字で封じられるというのは、表情を封じられるということで、非常に悍ましいため、このタトゥーは魔除けであったのではないかなど、会場の皆様と一緒に考察しました。
現代のタトゥーと縄文時代からあったとされるタトゥーについて考察 国際文化学園の美容考古学研究所

土偶タトゥーの実践

現代のタトゥーと縄文時代からあったとされるタトゥーについて考察 国際文化学園の美容考古学研究所

タトゥー土偶(平石遺跡)

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