Z世代の若い学生達に産学連携で日本の伝統食品「こんにゃく」を広める講義をしました
3. こんにゃく芋の基礎知識
こんにゃく芋は収穫までに春に生子を植えて秋に掘り取って貯蔵し、その種玉をまた春に植えて3年間繰り返してやっと食用に適する芋ができます。この芋には多量のシュウ酸カルシウムが含まれ、そのまま食べると口が歪むくらいえぐみがあり、全く食べることはできません。そこで、中和させるためにアルカリ溶液(昔は灰汁を使用)と混ぜ合わせ熱を加えて凝固させると美味しいこんにゃくが出来上がります。このこんにゃくを分解する酵素を殆んどの人間が持っていないため、腸内で消化できないので、カロリーがほぼゼロになるという訳です。
4. こんにゃくの健康効果
(4-1) こんにゃくはメタボリックシンドロームの救世主!
ヒトの消化酵素で消化されないので、整腸作用、便秘解消だけでなく、肥満や生活習慣病の予防・改善ができる。(4-2) こんにゃくは肥満防止に理想的なダイエット食品
料理に使うことでかさを増し、弾力性と歯ごたえのあるプリプリとした食感からよく噛んで食べるので、腹八分目の食事で満足感が得られ食べ過ぎを防ぎます。
(4-3) 糖尿病などの予防にも
こんにゃくは血糖値を上げるブドウ糖を含んでおらず、かつ、低カロリーで食べ応えがあることから、過食によるカロリーの摂り過ぎや肥満を未然に防ぐ効果もあります。