くらし情報『百年続く企業を目指して――ナンセイスチール取締役社長・劉国利氏へのインタビュー記事を「人民日報海外版日本月刊」にて公開』

百年続く企業を目指して――ナンセイスチール取締役社長・劉国利氏へのインタビュー記事を「人民日報海外版日本月刊」にて公開

ところで、海を隔てて向かい合う福建と沖縄には600年という交流の歴史がある。早くも明の時代には、「久米三十六姓」と呼ばれる人々が当時の沖縄に渡ってきた。そして稲福社長は沖縄、劉国利社長は福建の出身である。両地に生まれた二人が困苦をともにしたことで、その後のビジネスの手法や開発ルート、あるいは経営モデルなどに対して、いつの間にか暗黙のうちに共通の認識を抱くようになっていた。

技能自習生制度の所期の目的は、日本の労働力不足という問題を解決すると同時に、発展途上国に対して知識と技術をもたらすことであった。しかし、実際の制度運営に当たってはあちこちから数多くの不満の声が上がっている。劉国利は中国人技能実習生の待遇改善や明るい未来のために、あらゆる面で最大の努力を惜しまなかった。その結果、ナンセイで相当数を占める沖縄人と中国人の従業員の待遇は一様である。
彼らは一致団結して真摯に仕事に取り組むことで、沖縄と中国という千古の友情をいまも大切に育んでいるのである。稲福社長はいつも社内で技能実習生のことを、敬愛の念を込めて「○○さん」と呼ぶ。それというのも中国人は自尊心が強いこと、情を重んじること、心からの交わりを好むことを劉国利氏に教えられたからだという。

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