2023年3月23日 10:30
ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」第14弾 1968年創業、幻の塩ラーメンがラー博に復活 北海道・函館「マメさん」
そして昭和43年、岡田氏は函館駅前のビルに「マメさん」をオープン。
「龍鳳」の味をグレードアップさせた塩ラーメンは瞬く間に大人気となり、わずか11席の小さな店ながら、1日400杯を売る大繁盛店となりました。
しかしオープンから3年後、岡田氏は家業を継ぐため「岡田製麺」に戻ることとなりました。その後、「マメさん」は後継者不在のため、昭和60年、大人気のまま閉店。かつて岡田氏が惚れ込んだ味は、またしても幻の味となってしまいました。
「マメさん」創業者・岡田 芳也氏
●「マメさん」復活への道のり
当館が函館の塩ラーメンを調査している頃、「昔大繁盛した幻の塩ラーメンがある」という情報を入手し、聞き込みを続けたところ、そのお店をやっていたのが、函館の老舗製麺会社「岡田製麺」の代表取締役であった岡田 芳也氏だということが分かりました。
早速、岡田氏を訪ね、「マメさん」復活の話を切り出すも、岡田製麺の社長という立場があること、そして閉店から15年も経っていることから断られてしまいました。その後も交渉を重ねたものの、首を縦に振ってくれることはありませんでした。
しかしある日、岡田氏から函館に来てほしいという連絡が入りました。