2023年4月6日 15:15
日本人の英語学習者は●●だからスピーキングが苦手!?「英語が流暢に話せる」とは、どういうことか?
鈴木研究員は、日本の英語教育は、単語や文法、発音の知識を覚えるための指導はしているが、それらの知識を素早く引き出す訓練は足りていない可能性があることを指摘。その訓練不足によって「日本人の英語学習者はスピーキングが苦手」ということになっているのかもしれない、とのことです。
トレーニング方法は、定型表現を使う、事前に準備してから話す、同じスピーキングタスクを繰り返す、制限時間をだんだん短くする、流暢さの高い発話について理解するなど、いくつかあります。ただし、これらは「とにかく話させれば流暢性は伸びる」という考え方をベースにした提案。「日本で英語を学んでいる初学者にとっては難しく感じる、または現実的ではない場合もあるかもしれません」と話します。
例えば、日本語の単語を見て英語を言う、というアクティビティに制限時間を設けて単語カードを何枚めくれるかを競う、パッと瞬間的に英作文をする、というふうに、語彙や文法を教えながら、その知識を素早く使うトレーニングをするほうが建設的ではないか、という見解をいただきました。
■ 流暢さは大人になってからでも身につけられるが、早期学習にメリットがある可能性も
「流暢さを身につけるうえで、英語を学び始める年齢は影響するか?」