タラ号太平洋プロジェクト サンゴ礁のマイクロバイオームの圧倒的な多様性が明らかに
フランスのアパレルブランド「アニエスベー」創設者のアニエス・トゥルブレとその息子、エチエンヌ・ブルゴワが立ち上げその後サポートし続けている、海洋研究や海洋保全に取り組むTara Ocean財団(フランス・パリ、以下 タラ オセアン)が行った「タラ号太平洋プロジェクト」にて、収集したサンプルデータから太平洋のサンゴ礁のマイクロバイオーム(微生物叢)の多様性が、地球上の微生物の推定総多様性に近い可能性があることが明らかになりました。この結果は、科学ジャーナルNature Communications誌に掲載されました。このマイクロバイオームはサンゴ礁の生産性や生物多様性に寄与しています。
タラ号太平洋プロジェクトでのサンプル採集 (C)Pete West - Fondation Tara Ocean
2016年から2018年まで行った「タラ号太平洋プロジェクト」は、サンゴ礁のマイクロバイオームの多様性に関するこれまでで最大規模の研究であり、今まで微生物の総数がかなり過小評価されてきた可能性を示しています。
サンゴ礁は、地球上で最も多様な生態系の一つであり、数百万の多細胞生物と関連微生物を含む海洋生物多様性の30%を支えています。