「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。
宮城教育大学の鈴木渉教授は、英語習得におけるランゲージングの効果について研究されています。ランゲージングとは、自分が理解している内容や聞いたり読んだりして得た情報をことばで表すことを通して、知識を形成・再構築していくことで、アウトプットの新しい概念です。ランゲージングがどのように英語学習に役立つのかなどをテーマにお話を伺いました。
<インタビュー記事のまとめ>
●ランゲージングの学習効果を調べる研究は新しい分野だが、さらなる研究成果の積み重ねが必要なものの、英語の文法などに関する明示的知識(ことばで説明できる知識、その存在を意識できる知識)を習得するうえで役立つ。
●ランゲージング活動は、文法を分析的に捉えるのが苦手な学習者の能力を補い、変化させる可能性が示された。
■ アウトプットの新しい概念「ランゲージング」
「languaging(ランゲージング)」ということばは、2006年に正式に発表されて幅広く認知された新しい概念です(Swain, 2006)。