<BSI ネットゼロ・バロメーターレポート 2023> 英国の中小企業経営者の82%がネットゼロ達成の重要性を認識する一方で、コスト圧力や達成に向けた道筋の不明確さから取り組みが停滞する恐れも
やLED電球への切替(38%)といった取り組みやすい目標をいくつか達成しているものの、当調査は、戦略的思考についてはもっとやるべきことがあると指摘しています。今回の調査対象者の52%が自社でネットゼロ方針を設定していると回答する一方で、全体の17%(英国全体では929,900社強に相当)(*3)の経営者は、自社のサステナビリティを高めるための主要な取り組みをまだ講じておらず、これらの企業はより踏み込んだ行動を起こさない限り目標達成できないおそれがあります。
中小企業は英国経済において2兆ポンド以上に貢献しており、ネットゼロへの転換において重要な役割を担っています。しかし世界的なパンデミックによる影響はやや落ち着いたとはいえ、現在の地政学的状況においては、コストが取り組みの重大な障壁となっています。今回の調査対象の3分の2近く(63%)が生活コストの危機が最も大きな抑制要因であると回答しており、エネルギー危機(50%)が続きます。また多くの回答者が追加の財政支援を求めており、過半数が、クリーンエネルギー補助制度(56%)や新規プロジェクト向け政府助成金(52%)が目標達成に有効だと回答しています。