2023年12月22日 11:00
「MATHコン2023」の日本数学検定協会賞が決定 動的幾何ソフトを用いて複素数記数法によるフラクタル図形の研究に取り組んだ中学校3年生が受賞
(4)任意の複素数を表記できる記数法の仮数の個数は底の絶対値の2乗である必要がある。
(5)仮数の個数が底の絶対値の2乗個であっても、任意の複素数を表記できない記数法もある。
宮澤さんは今回の研究をとおして、複素数の基本的な知識が身につくとともに、「GeoGebra」を使った図の作成でプログラミング的な要素が関わってきたことで、楽しみながら研究に取り組めたそうです。また、今回の研究では解明できなかったことについて、これからも継続して研究していきたいと今後の展望を述べました。
そして最後に、「今回の研究は、日常で役に立つものではないけれど、そのようなものこそが美しかったり、宇宙の神秘を目のあたりにするような気分になれたりするし、頭脳をフル回転してそこにたどりつくこと自体に価値があるのではないか」と所感を述べて研究をしめくくっています。
「日本数学検定協会賞」受賞者の宮澤 希成さんの発表の様子
算数・数学の実用的な技能を測る「数検」を実施している当協会は、インターネット上の情報に敏感に反応し、動的幾何ソフト「GeoGebra」とプログラミングを駆使した、現代ならではの研究スタイルでアプローチしている姿勢を評価して、このたびの「日本数学検定協会賞」