水墨山水画からアンフォルメルの抽象画まで、堂本印象の幅広い墨の世界が味わえる企画展「五彩を感じて 印象の墨の世界」 同時開催「第5回京都工芸美術作家展」京都府立堂本印象美術館 2024年6月5日(水)~9月8日(日)開催
堂本印象(1891-1975)は墨を愛した画家でした。印象の場合、本格的な墨の追求は、平安時代の仏画に見られる流麗な線への憧憬から始まりました。その後、仏教の教えを深く学ぶなかで、印象の墨の表現は抽象性を帯びていき、戦後には、海外の抽象芸術の影響を受け、黒色を基調にした独自の抽象表現を確立させました。
本展では、初期の水墨の表現とともに、戦後のアンフォルメルの影響を受けた抽象画も展示し、印象ならではの幅広いモノクロームの世界を紹介します。
■みどころ
ルネサンス絵画に想を求めた大正時代の水墨表現や瀟湘八景図の他、戦後のアンフォルメルの影響を受けた抽象画まで、印象ならではの幅広い墨の表現を一堂に紹介!
昭和8年(1933)に手掛けた東福寺本堂の天井画《蒼龍》の下絵の他、画龍点睛の後に揮毫した書も特別展示します。
初公開作品も多数展示!
堂本印象 「マリア」 1922年 京都府立堂本印象美術館所蔵
堂本印象 「倒影」 1959年 京都府立堂本印象美術館所蔵
堂本印象 「蒼龍(小下絵)」 1933年 京都府立堂本印象美術館蔵
■出品作品
堂本印象 「はるかなる海」 1967年 京都府立堂本印象美術館所蔵
堂本印象 「交響」