大井町・創業103年の老舗印鑑店、外国人客からのハンコ注文が累計2,000本を突破
人気の秘密をこう語ります。「漢字やカタカナだけのハンコは、日本語が読めない人には何と彫られてあるかまったくわかりません。しかしアルファベットが彫られていることで、外国の方でも誰のハンコかひと目でわかります」
外国人ハンコ注文が2千点
■選ばれる漢字の傾向
外国人客は「デュアルハンコ」を来店で注文する際、漢字の音と意味が一覧できる同店特製のファイルを参考に、自分好みの漢字を楽しみながら選んでいきます。
これまで数百人の外国人観光客と接してきた松崎氏は、彼らが好んで選ぶ漢字には傾向があるといいます。「多くの場合、慈・恵・理・真など、良い意味の動詞や形容詞を表す漢字が選ばれます。さらに私としては、できるだけ全体で何らかのストーリー性を持つ漢字の組合せをお薦めしています。たとえば、ジーニーという名前には『慈仁』ですね。この2つの漢字の組合せは『博愛と慈しみ』という素晴らしい意味を持ちます」
■ハンコ作例ギャラリー開設
「デュアルハンコ」は外国人観光客の以外にも、同店オンラインショップを通じて、全国各地の日本人客や企業から数多く受注しています。
その多くは以下のようなニーズです。
・ビジネスや研修で来日した外国人への記念品
・海外出張の際、現地の取引先外国人へのお土産
・海外留学のホストファミリーへのお礼
オンライン注文の際、使う漢字の選定を同店に一任することもできますが、大切な方へのプレゼントなので、できれば自分で漢字を選びたいと希望する日本人発注者も少なくありません。