くらし情報『映画『九十歳。何がめでたい』で話題の佐藤愛子著『まだ生きている 新装版』が2024年7月22日発売!辛口で怒りまくる!温かくも切ない痛快エッセイ』

映画『九十歳。何がめでたい』で話題の佐藤愛子著『まだ生きている 新装版』が2024年7月22日発売!辛口で怒りまくる!温かくも切ない痛快エッセイ

勧誘電話をかけてきたエラソーな若造にブチ切れ、韓流にときめくバアさんに喝!。
ペンキの塗り替えでお金を持ち逃げされ、孫に負けじとアイドルの名を覚え、献体で潔い去り方をした友人にアッパレと感心する。
本書には、佐藤愛子さんが狂瀾怒濤の「老い」の日常をユーモアたっぷりに描いた全18作が収録されています。
苦難に遭う度にヤケのヤンパチになって、力を出して生きていく佐藤愛子さんの姿に元気をもらえる一冊です。

(本文抜粋)
退きどき
「孫がいてもこんなにときめくことが出来るのは幸せです」だと?ばあさんの幼児化ここに極まれり!なんだか急に胸に火がついて、元気が出てきた。つまり私は怒り出したというわけだ。「退き時」もヘッタクレもあるもんか。私は俄にわかに原稿用紙を広げ、このシリーズの通しタイトルを記した。

「まだ生きている」と。
ヨン様のおかげか、オバタリアンのおかげか。ヨン様騒ぎは私にとってのバイアグラになったのである。

想像力の問題
そういう佐藤さん、あなたなら騙されたことなどないでしょうね、と正面切って訊かれると、私は「ム、ム、ム」となる。実をいうと騙されたことは数知れず、借金王の名をほしいままにした(?)

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