くらし情報『バイリンガル教育が母語の言語処理に与える影響 海外の論文『二言語併用プログラムにおけるイマージョン教育は、子どもの母語の言語処理を妨げない』に関する記事を公開』

バイリンガル教育が母語の言語処理に与える影響 海外の論文『二言語併用プログラムにおけるイマージョン教育は、子どもの母語の言語処理を妨げない』に関する記事を公開

しかし、バイリンガル群は2年目には反応時間が大幅に短縮され、モノリンガル群に追いつきました。このパターンは、バイリンガル群の子どもたちがモノリンガル群の子どもたちよりも調査期間中に語彙処理の効率性が大きく伸びたことを示しています。
文法の処理能力を測るテストでは、モノリンガル群もバイリンガル群も、1年目から2年目にかけて文法処理能力の向上が見られました。この向上は、子どもたちが受けている言語教育のモデルに関係なく、言語発達が自然と進んでいたことを意味します。さらに、文法性判断課題の反応時間が二つのグループで同程度であったことから、バイリンガル教育は文法性を判断する能力の発達に悪影響を与えないという説が裏づけられました。

■【考察】バイリンガル教育で言語の習熟度を高めるということは長期間にわたって続くプロセスであり、母語の言語処理に悪影響を与えることはない
なぜ、この研究ではバイリンガル群とモノリンガル群で差が出なかったのでしょうか。この研究者らは、長期にわたってバイリンガル教育が継続されたことだけでなく、その数年間を通じて英語(母語)のインプットが増えたことが今回の結果をもたらしたとの考えを示しています。

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