六甲高山植物園 矢田部良吉が命名約3,000株の大群落 キレンゲショウマ見頃
六甲山観光株式会社(本社:神戸市灘区 社長:寺西公彦)が六甲山上で運営を行っている六甲高山植物園では、深山に咲く希少な花「キレンゲショウマ」が見頃を迎えました。
キレンゲショウマは、明治21年に東京大学初代植物学教授矢田部良吉により発見され、同23年に新属、新種の植物として発表されました。宮尾登美子著の小説「天涯の花」に登場したことでも有名です。当園には約3,000株が咲き、剣山などの自生地にも引けを取らない立派な群落となっています。ランプのような黄色い花は見ている人の心にも明かりを灯すようです。
◆キレンゲショウマ(アジサイ科)
ブナ帯の原生林内など、奥深い山でごくまれにしか見ることのできない極めて珍しい植物で、絶滅危惧II類に指定されています。高さは80cmにもなる多年草で、うす暗く夏でも涼しい場所で生育します。大峰山、剣山、石鎚山などに点々と分布していますが、自生地ではシカの食害等による絶滅が心配されています。
現在見頃で、8月下旬頃までお楽しみいただける見込みです。
◆営業概要
【開園期間】開園中~11月24日(日)
【開園時間】10:00~17:00(16:30受付終了)、(8月11日(日)