神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond宮永愛子が安藤忠雄設計の「風の教会」で新作発表神戸との出会いから生まれた作品を公開
宮永氏は今の神戸を形づくったこれらの痕跡を地図には載らない道になぞらえ、風の教会をそれらの道が交差する場所、“辻”に重ねて考察しました。リサーチで集められた古今の事象は断片として教会に丁寧にささやかに配置されています。それらの要素を大切に拾い集め紐解く中で、鑑賞者は自身の生活の拠点から、静かに、かつ、無限大に思考を広げてゆくことができます。
【プロフィール】
宮永愛子(みやなが あいこ)
1974年 京都府京都市出身、同地在住
2008年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了
日用品をナフタリンでかたどったオブジェや、塩や葉脈、陶器の貫入音を使ったインスタレーションなど、気配の痕跡を用いて時間を視覚化し、「変わりながらも存在し続ける世界」を表現した作品で注目を集める。
主な近年の展覧会に、個展「宮永愛子 詩を包む」(富山市ガラス美術館、2023)、個展「宮永愛子-海をよむ」(ZENBI-鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM、京都、2023)、「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」(森美術館、東京、2023)等。第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞(2020)。