GSアライアンスがセルロースナノファイバーから天然100%のサスティナブルな環境に優しい量子ドットを合成
有機物から量子ドットを合成することは既知ですが、ナノファイバー化して、それを原料にして量子ドットを合成した例は、民間企業では世界でもあまり例がありません。セルロースをそのまま原料として用いるより、ナノファイバー化することにより、より効率良く量子ドットを合成できるメリットもあります。
人口爆発による気候変動、地球温暖化、食糧問題が深刻になりつつある近年の状況の中、同社としては、このセルロースナノファイバー、廃木材から作るリグノセルロースナノファイバー由来の量子ドットを、特に農業に応用することを考えています。
セルロース、廃木材、バイオマス系廃棄物などの原料に依存して、抗菌性を有する場合もあり、場合によっては、農薬などにも応用できないかも今後検討していく予定です。また、森良平博士(工学)は、以前、既に、量子ドット型肥料を開発していますが、今回開発したセルロースナノファイバー由来の量子ドットも原料を一部修正、追加することにより肥料になる可能性もあり、量子ドット型肥料へも応用していきます。また、炭素量子ドットが植物の光合成を促進するような研究報告もあり、これらの例のように、特に農業への応用に注力する予定です。