日本事務器、東京大学 食料・資源経済学研究室、沼津中央青果と共同研究を開始
一方、NJCは、農家と市場・青果流通事業者を情報でつなぐ業務改善アプリ「fudoloop(フードループ)」を通じ、国内の生産者や卸売業者との強固なネットワークを築き、食の安定供給を支援してきました。fudoloopは、従来の電話やFaxに代わり生産者からの出荷予定情報やメッセージをスマホで集約し、データとして蓄積・活用することを可能にするデジタルプラットフォームです。これにより、青果物流通のデジタル化と価格安定、さらには業務効率化に成功した実績があります。
今回の共同研究では、fudoloopを導入し、青果物流通のデジタル化と農作物の価格安定や業務効率化を実現した沼津中央青果の実績を基に、東京大学 食料・資源経済学研究室の研究力とNJCのノウハウとのシナジーによって、卸売市場取引のDXに関する研究の進展を目指します。
NJCは、本研究を通して、農作物が供給側と需要側の双方にとって適正な価格で取引されるシステムを普及させ、食産業の持続可能性を高めることを目指しています。今後は、出荷情報のデジタル化が物流問題の解決に寄与することも実証し、青果物流通におけるDXの推進を通じて、生産者や卸売業者の経営基盤の強化や、新たなビジネスモデルの創出に寄与していきます。