「海底地すべり」の実態解明が、津波災害の根絶へと結びつく。『TEN Selected Papers 津波災害を根絶する』本日9月20日より電子書店にて発売
こうした状況のもと、津波の発生要因となる「海底地すべり」等に注目し、その実態の解明と新たな対策技術の確立を目指す研究が、これまで12年以上にわたって積み重ねられてきました。
国際津波防災学会の機関誌として創刊された『TEN (Tsunami, Earth and Networking)』は、こうした議論や研究の中心的な場となってきた防災研究誌です。本書には、この『TEN』上で展開されてきた、貴重かつ重要な論説を精選し収録しています。
■緒言「なぜ、どのようにして東北地方太平洋沖地震と津波災害は発生したのか」
丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)ほかによる、書き下ろしの緒言を収録しました。
大規模な海底地すべりを原因とする津波発生のメカニズム、「力学境界」に注目した地震発生原理の再検討、GPSの観測データに基づく地震発生地域の予測、海底土木技術の開発による津波災害の事前対策、いま危険視すべき地域など、これからの防災研究・災害対策事業に欠かせない議論が展開されています。<目次>
『TEN Selected Papers 津波災害を根絶する』目次
■なぜ,どのようにして東北地方太平洋沖地震と津波災害は発生したのか
丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)