岡本太郎記念館、企画展「青山と70年」を11月15日より開催 70年前にはじまった青山と岡本太郎の物語を俯瞰
公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野 暁臣)は、企画展「青山と70年」を2024年11月15日から2025年2月24日まで開催いたします。
メインビジュアル 青山アトリエ
岡本太郎がこの地にアトリエを構えたのはいまから70年前、1954年5月のことでした。
ここは生まれてからパリに渡るまでを両親と過ごした大切な場所。ところが戦争から戻ると一面の麦畑で、家も、作品も、何もかもが空襲で失われていました。文字どおり裸一貫からの再出発を余儀なくされた太郎は、それでもくじけることなく戦後日本の美術界に斬り込んでいきます。
1946年の復員から8年。太郎はようやくこの地に戻ることができました。
いまも旧館として残るアトリエ住居を設計したのはパリ時代の盟友・坂倉準三で、現場担当は所員の村田豊。
ともに現代建築の父ル・コルビュジェの事務所で腕を磨いたエリート建築家です。とはいえ壁はブロックを積んだだけだし、屋根は木材を曲げただけ。ふたりは金のない太郎のために徹底したローコスト建築を実現させました。
こうして足場を固めた太郎の快進撃がはじまります。