積層セラミックチップコンデンサPETフィルムを複合機、プリンター部品へアップサイクルする技術を業界で初めて※1確立
京セラドキュメントソリューションズ株式会社(代表取締役社長:安藤 博教、以下:京セラドキュメントソリューションズ)は、京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫、以下:京セラ)が製造する積層セラミックチップコンデンサ(以下:MLCC※2 )の生産工程で使用するPETフィルムを、複合機やプリンターの部品へアップサイクルする技術を業界で初めて※1確立しましたのでお知らせいたします。
これまで、MLCCの生産工程で使用するPETフィルムは、産業廃棄物としてCO2を排出してしまうサーマルリサイクル※3に依存した処理方法しかないという課題を抱えながらも焼却処理され、これに伴う環境負荷として、年間約5,500トンのCO2が排出されていました。このたび、MLCCを製造する京セラの電子部品事業本部と協力し、これらの環境負荷低減を目的に廃棄予定のPETフィルムをリサイクルPET材料にし、複合機、プリンターの成形部品へ転用する技術を、京セラドキュメントソリューションズが確立しました。
今回転用される部品は、複合機、プリンターの消耗品であるトナーを充填するケース(トナーコンテナ)などで、今後、再生材を使用したトナーコンテナへの置き換えを目指してまいります。