BSI(英国規格協会)、水問題に関する国際調査を実施 調査対象国のほとんどで水セキュリティに進展が見られず、危機に対する備えができていないことが判明 国民の理解と状況を好転させるための行動に乖離
・この調査をまとめた第2回「変化への渇望」レポートによると、スペインとトルコにおける水不足の深刻化が懸念されています。
・調査対象41か国中、2023年に比べて評価が上がったのはスウェーデンとスイスを含むわずか9か国でした。
・世界9ヵ国の9,300人以上に対して行われたアンケートでは、政治家が水セキュリティについて定期的に話題にしているのを目にすると回答したのは6人に1人だけでした。
BSI(英国規格協会)、水問題に関する国際調査を実施
回答者の60%が水セキュリティを世界的な重要課題として認識し、76%が自国における干ばつを課題として挙げているにもかかわらず、水セキュリティへの取り組みは気候変動への取り組みと同様に重要であると回答したのは45%と半数以下でした。また、この意識調査では、水セキュリティが政治家やメディアによって定期的に議論されていると答えた人は世界全体でわずか15%にとどまりました。現実には1900年から2024年の間に世界全体で年間水使用量が約3兆5,000億立法メートル増加し1、気候変動によりさらに悪化することが予想されています。言い換えると、毎秒895立法メートルの水が消費されていることになり、国際大会で使用されるプールと同じ容量(2,500立法メートル)