公益財団法人 阪急文化財団が運営する逸翁(いつおう)美術館では、美術に欠かせない色、黒をモチーフにした作品を集めた展覧会を開催します。
古(いにしえ)から人々を魅了してやまない「黒」。絵画における水墨画、書における古筆や墨蹟は、黒い墨の濃淡で様々な風景や人物を描き分け、墨のかすれや線の太さや細さで個性を表わします。工芸品においては、焼き物は、釉薬や焼成方法、温度や作られた場所などによって黒の発色が異なり、漆芸品は、塗り重ねられた上に磨かれることで艶のある黒を生み出します。今回展示する水墨画や古筆切、墨蹟などの掛軸、樂茶碗や瀬戸黒茶碗、漆を用いた棗や盆、器など、そうしたさまざまな表情を見せる「黒い美術(ART)」をぜひご鑑賞ください。
また、関連企画として、元鶴見大学教授 小池富雄氏による講演会を開催するほか、館内にある椅子式の茶室「即心庵(そくしんあん)」では呈茶を実施します。皆様のお越しをお待ちしております。
【会期】2025年1月18日(土)~3月16日(日)
【休館日】毎週月曜日 ※ただし2月24日は開館、2月25日は休館
【会場】逸翁美術館 大阪府池田市栄本町12-27(阪急宝塚線 池田駅下車 徒歩10分)