「第25回グリーン購入大賞」審査結果発表 持続可能な調達(消費と生産)の先進的事例を表彰
■審査委員長総評
審査委員長 梅田 靖GPN会長(東京大学大学院教授)
観測史上最高気温を記録し続け、地球沸騰化と称される今日。世界の温室効果ガスの排出量も過去最多を更新しており、気候変動による極端な気象現象が、私たちの生活やビジネスに暗い影を落とし始めています。私たちは、次の世代、次の100年にどう継承するかが問われています。このような社会情勢の中、私たちに求められるのは、環境保全と経済成長をデカップリングさせ、気候変動をはじめとする環境問題を認知でとどめるのではなく、ビジネスや生活の中でグリーン購入や持続可能な調達の実践がまさに求められているものだと言えます。
グリーン購入大賞は、持続可能な調達(消費と生産)を通じて、温室効果ガス削減等の環境保全や社会課題の解決につながる優秀事例を表彰し、普及させることを目指しています。25回目となる今年度も、SDGsの目標達成に寄与する消費と生産の取り組みを募集しました。また、持続可能性に配慮した食料システムの維持・発展に寄与する取り組みの周知を図るために、昨年度に続き「農林水産特別部門」を設け、全体で13団体を表彰しました。
今年度は、カーボンニュートラルの取り組みをはじめ、脱炭素を加速させたり、再エネ電力の導入を促したりする事例の応募が多く見られました。