「理念」の共感から誕生した創立150周年記念スクールバッグ マザーハウスがブランド初の学校用品を本校生徒たちと共同で製作
生徒たちの声を反映した、創立150周年を記念するスクールバッグをつくりたい━━。
跡見学園中学校高等学校(東京都文京区)の松井 真佐美校長が、その思いを託した先は、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を企業理念とする株式会社マザーハウス(東京都台東区)でした。創業以来、途上国の素材と職人の技術に光を当てたモノづくりを行う、同社代表兼チーフデザイナーの山口 絵理子さんが本校を訪れ、生徒たちのアイデアや意見を随所に採り入れて約1年半をかけて製作。「『本物』に触れ、豊かな心を育てる」を教育方針とする本校と同社の「理念」が結実した、創立150周年を記念するスクールバッグが完成しました。

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■はじまりは1通のメール ~製作のいきさつ~
松井校長がマザーハウスにバッグ製作の相談メールを送ったのは2023年8月でした。軽くて丈夫な同社のバッグを愛用していたことと、テレビ番組で紹介された山口代表の創業ストーリーを知ったことがきっかけです。
「幼少期にいじめられた経験から強くなろうと柔道を始めて、全国大会で上位入賞するまでやり遂げられた。大学に進学し、国際機関のインターンを経て、途上国の現実を自分の目で見ようとバングラデシュにわたり、彼らが自立できる仕組みをつくりたいと考えて今の事業に。