第三十七回 伊藤園お~いお茶新俳句大賞 創設以来の快挙、前年の金子兜太賞受賞者が文部科学大臣賞を受賞 174万句の中から入賞1,000作品が決定
株式会社伊藤園(社長:本庄 大介、本社:東京都渋谷区)は、昨年11月から今年2月にかけて、「第三十七回 伊藤園お~いお茶新俳句大賞」を開催いたしました。世界60か国、452,270名より、1,739,032句のご応募をいただき、その中から1,000句の入賞作品を決定し、2026年10月15日(木)に発表いたしました。
第37回文部科学大臣賞作品掲載ボトル
最高位の文部科学大臣賞を受賞した作品は、岡山県岡山市の矢野 啓介(やの けいすけ)さんの「春の海すこし鯨の乳まじる」です。金子兜太賞には、神奈川県平塚市の平之内 里咲(ひらのうち りさ)さんの作品「二億年待たせてごめん今掘るよ」が選ばれました。
今回、文部科学大臣賞を受賞された矢野さんは、以前から新俳句大賞に応募いただいており、前々回の佳作特別賞、前回の金子兜太賞に続き、3回目の受賞で最高位の文部科学大臣賞に選ばれる快挙を達成されました。また、金子兜太賞を受賞された平之内さんは現在小学6年生で、5年生の授業で初めて俳句づくりに挑戦し、このたびの受賞となりました。
審査員のいとうせいこう氏からは今回の結果について、「新俳句大賞の中で育った新俳句俳人が生まれた」との総評が寄せられ、三十七年にわたり続く新俳句大賞を象徴する回となりました。
そのほか各部門の大賞作品も、各分野の第一人者10名の最終審査員によって選出されました。
文部科学大臣賞から佳作特別賞を受賞された1,000名の方には、製品パッケージにご自身の作品が掲載された特別生産品の「お~いお茶」をプレゼントいたします。
なお、11月3日(火・祝)より「第三十八回 伊藤園お~いお茶新俳句大賞」の募集を開始いたします。詳細は新俳句大賞ホームページをご確認ください。(https://itoen-shinhaiku.jp)
最終審査会の様子
■文部科学大臣賞
賞金:50万円
賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」1ケース、受賞作品掲載額、入賞作品集「自由語り」
春の海すこし鯨の乳まじる
矢野 啓介(やの けいすけ)さん 46歳 岡山県岡山市
(選評)
「春の海」はのどかに広がる海です。その大きな水のどこかに、鯨の乳が「すこし」混じっているといいます。鯨は水中で子に乳を与えますから、そのいくらかは海へ溶けていくはずです。作者がそれを目にしたわけではないでしょう。
文部科学大臣賞受賞者 矢野さん
【作者コメント】
地球をぐるりと回遊し、一年を超える妊娠期間を経て、多くの鯨は春に出産するそうです。地上のどんな哺乳類よりも大きな鯨。赤ちゃん鯨に与えられるお乳はどれほど豊かで、栄養に富むのだろうか。ほんの少しでも海に混じっていることを想像すると、大いなる自然の恵みを感じざるを得ない、そんな思いから詠みました。
■金子兜太賞
賞金:20万円
賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」1ケース、受賞作品掲載額、入賞作品集「自由語り」
二億年待たせてごめん今掘るよ
平之内 里咲(ひらのうち りさ)さん 11歳 神奈川県平塚市
(選評)
化石に向かって、待ち合わせに遅れた友人へ言うような口調で話しかけています。「二億年」という途方もない時間と、「ごめん」「今掘るよ」という軽い口語との落差が、この句のおもしろさです。
金子兜太賞受賞者 平之内さん
【作者コメント】
私は博物館で本物の化石をさわりました。「この化石は土の中で二億年もの間ねむっていたんだな」と想像するとワクワクしました。化石は特別な条件がそろわないとできないそうです。そんな化石が私達の前に現れてくれたのは奇跡だと思います。
■大賞
賞金:20万円
賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」1ケース、受賞作品掲載額、入賞作品集「自由語り」
【小学生の部(幼児含む)】 応募総数362,181句
恐竜の気持ちになって見る火球
松隈 拓(まつくま たく)さん 6歳 千葉県千葉市
(選評)
火球は、流れ星のうち、とりわけ明るく燃えながら落ちていくものをいいます。それを見上げながら、作者は恐竜の気持ちになって見ています。恐竜たちも空を横切る光を見上げた日があったはずで、その一つが地球の歴史を変えたとも言われています。同じ空、同じ光を、何千万年もの時間を隔てて共有しているのかもしれません。そう考えた瞬間、夜空の見え方が変わります。「気持ちになって」という素直な言い方が、かえって大きな想像を促します。
【中学生の部】 応募総数452,892句
席替えで世界の向きが変わる春
北川 諒(きたがわ りょう)さん 14歳 滋賀県守山市
(選評)
席替えをすれば、窓が右から左になり、黒板の見え方も、隣にいる人も変わります。
【高校生の部】 応募総数768,817句
誰もいない椅子を寄せてみる夜の端っこ
新井 零央(あらい れお)さん 16歳 東京都杉並区
(選評)
少し長めの、ゆったりした調べの句です。
【一般の部A(40歳未満)】 応募総数48,633句
ああ僕はどうしようもなく青蛙
飯田 惇弥(いいだ じゅんや)さん 39歳 山口県下関市
(選評)
「青蛙」は、夏の季語です。小さく、鮮やかな緑で、雨戸や葉の上にぺたりと貼りついています。
【一般の部B(40歳以上)】 応募総数80,447句
金婚式漢方薬のような夫(つま)
岩本 早苗(いわもと さなえ)さん 74歳 山口県光市
(選評)
結婚してから五十年、連れ添った相手を漢方薬にたとえました。効き目はすぐには出ません。飲んだ日に劇的なことは起こりません。それでも長く続けるうちに、いつのまにか体質のほうが変わっている。自分にとっての夫という存在を、これ以上ないほど的確に言い当てていて、しかも少し苦い味まで含んでいるのが可笑しいです。褒めているのか呆れているのか判然としないところが、この比喩の妙です。長年ともに暮らしてはじめて言える一言でしょう。
【英語俳句の部】 応募総数26,062句
riding with cargo-
pumpkins in the truck
jump all at once
(直訳)積み荷を載せてゆくー/トラックのカボチャ/いっせいにジャンプ
Tomislav Maretic(トミスラブ・マレティッチ)さん 75歳 クロアチア
※お名前の末尾の「c」は、正式にはアキュートアクセント付き(c+アキュートアクセント)です。
(選評)
カボチャの収穫だ。クロアチアでは何月になるだろうか。トラックの荷台に積んでおいて、人間も同じ荷台に乗る。デコボコした農道を走り出す。窪んでいるところを通って、その衝撃がタイヤからもろに伝わり、大小さまざまなカボチャがみんないっせいに跳ねる。こんな瞬間は日本でもアメリカでもメキシコでもどこでも生じている。面白さに気がつき、捉えて爽やかな俳句を作り上げたこの作者も、尻を突き上げられてカボチャたちと同時に跳ねていたはずだ。
※文部科学大臣賞~一般の部B大賞作品選評 最終審査員 堀田 季何氏
※英語俳句の部大賞作品(直訳) 最終審査員 木村 聡雄氏
※英語俳句の部大賞作品(選評) 最終審査員 アーサー・ビナード氏
※各受賞者の年齢はすべて応募時のものです。
第三十七回 伊藤園お~いお茶新俳句大賞 応募要項
■応募部門(6部門)
「小学生の部(幼児含む)」「中学生の部」「高校生の部」「一般の部A(40歳未満)」「一般の部B(40歳以上)」「英語俳句の部」
■募集要項
●主催
伊藤園新俳句大賞実行委員会
●応募方法
専用応募ハガキ、インターネットのいずれかの方法で、日本語、英語を合わせてお一人様6句までご応募いただけます。「応募部門と作品」「郵便番号」「住所」「氏名」「年齢」「電話番号」「Eメールアドレス」「句会・学校名・サークル名(所属している場合のみ)」を明記してご応募ください。
●応募宛先
ハガキ : 〒102-8553 東京都千代田区紀尾井町3-23
「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」係
インターネット:https://itoen-shinhaiku.jp
●応募締切
2026年2月28日(土) 当日消印/送信有効
●賞(入賞1,000名様、入選4,000名様 合計5,000名様)
入賞 :日本語俳句より文部科学大臣賞1名様(賞金50万円と副賞)、金子兜太賞1名様(賞金20万円と副賞)、各部門より大賞1名様・計6名様(賞金20万円と副賞)、優秀賞44名様、審査員賞10名様、後援団体賞9名様、佳作特別賞929名様の合計1,000名様の作品を「お~いお茶」のパッケージに掲載いたします。
入選(佳作):部門問わず4,000名様に、賞状を進呈いたします。
●審査員(50音順、敬称略)
日本語俳句:浅井愼平(写真家)、安西篤(俳人)、いとうせいこう(作家・クリエイター)、金田一秀穂(日本語学者)、神野紗希(俳人)、夏井いつき(俳人)、堀田季何(俳人・文芸家)、宮部みゆき(作家)
英語俳句 :アーサー・ビナード(詩人)、木村聡雄(俳人・英文学者)
●発表
伊藤園ホームページなどにて入賞入選作品5,000句を2026年10月15日に発表。また、応募者には審査結果を順次郵送またはメールにて通知いたします。尚、入賞作品1,000句を2027年春以降に「お~いお茶」シリーズのパッケージに掲載いたします。
※募集要項は応募当時のものです。
●参考資料
伊藤園お~いお茶新俳句大賞について
俳句は、独自の細かい約束ごと(季語、定型など)が重んじられます。しかし、この約束ごとを満たさなくても素晴らしい句はたくさんあります。約束ごとにとらわれない表現は初心者が取り組みやすいと同時に、ベテランと同じ土俵で「表現力」を競い合うことができます。「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」は、創作上の制限をできるだけ省き、五・七・五のリズムで自由に表現することが可能です。
また、伊藤園の「お~いお茶」は、全国で多くの方々に愛飲されており、そのパッケージは、メディアとしても活用できます。1989(平成元)年に誕生した「お~いお茶」は、いつでもどこでもおいしい緑茶を飲んでいただこうと開発した伊藤園の日本茶飲料ブランドであり、創作上の制限を設けない「新俳句」は「お~いお茶」にふさわしいものだと考えました。短文表現の発表の場として、自社製品のパッケージを開放することは現代にマッチした新しい文化活動であると考えております。
第一回に41,373句であった応募作品数は、今回で累計応募総数が約4,905万句になりました。
最近では、俳句を取り上げたテレビ番組が人気になるなど、これまで俳句との接点が少なかった中高生や、若い世代の俳句への関心が高まっているほか、教育現場でも日本文化の継承として俳句創作が定着しつつあります。第三十七回は、国内の小学校736校、中学校894校、高校1,163校、合わせて2,793校からご応募をいただきました。ちなみに、全国の高校のうち、4校に1校程度の学校が新俳句大賞に取り組んでいただいていることになります。
37応募推移および部門別応募内訳
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
第37回文部科学大臣賞作品掲載ボトル
最高位の文部科学大臣賞を受賞した作品は、岡山県岡山市の矢野 啓介(やの けいすけ)さんの「春の海すこし鯨の乳まじる」です。金子兜太賞には、神奈川県平塚市の平之内 里咲(ひらのうち りさ)さんの作品「二億年待たせてごめん今掘るよ」が選ばれました。
今回、文部科学大臣賞を受賞された矢野さんは、以前から新俳句大賞に応募いただいており、前々回の佳作特別賞、前回の金子兜太賞に続き、3回目の受賞で最高位の文部科学大臣賞に選ばれる快挙を達成されました。また、金子兜太賞を受賞された平之内さんは現在小学6年生で、5年生の授業で初めて俳句づくりに挑戦し、このたびの受賞となりました。
審査員のいとうせいこう氏からは今回の結果について、「新俳句大賞の中で育った新俳句俳人が生まれた」との総評が寄せられ、三十七年にわたり続く新俳句大賞を象徴する回となりました。
そのほか各部門の大賞作品も、各分野の第一人者10名の最終審査員によって選出されました。
一般の部ではA部門・B部門ともに山口県在住者が大賞を受賞し、山口県から2部門の大賞受賞者が輩出されました。
文部科学大臣賞から佳作特別賞を受賞された1,000名の方には、製品パッケージにご自身の作品が掲載された特別生産品の「お~いお茶」をプレゼントいたします。
なお、11月3日(火・祝)より「第三十八回 伊藤園お~いお茶新俳句大賞」の募集を開始いたします。詳細は新俳句大賞ホームページをご確認ください。(https://itoen-shinhaiku.jp)
最終審査会の様子
■文部科学大臣賞
賞金:50万円
賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」1ケース、受賞作品掲載額、入賞作品集「自由語り」
春の海すこし鯨の乳まじる
矢野 啓介(やの けいすけ)さん 46歳 岡山県岡山市
(選評)
「春の海」はのどかに広がる海です。その大きな水のどこかに、鯨の乳が「すこし」混じっているといいます。鯨は水中で子に乳を与えますから、そのいくらかは海へ溶けていくはずです。作者がそれを目にしたわけではないでしょう。
けれども、そう言われた途端、あの広い春の海が、乳の白さと温度をかすかに帯びた水に変わります。「すこし」の一語が手柄で、大量ではないからこそ、海の全体に行き渡っている感じが出ました。
文部科学大臣賞受賞者 矢野さん
【作者コメント】
地球をぐるりと回遊し、一年を超える妊娠期間を経て、多くの鯨は春に出産するそうです。地上のどんな哺乳類よりも大きな鯨。赤ちゃん鯨に与えられるお乳はどれほど豊かで、栄養に富むのだろうか。ほんの少しでも海に混じっていることを想像すると、大いなる自然の恵みを感じざるを得ない、そんな思いから詠みました。
■金子兜太賞
賞金:20万円
賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」1ケース、受賞作品掲載額、入賞作品集「自由語り」
二億年待たせてごめん今掘るよ
平之内 里咲(ひらのうち りさ)さん 11歳 神奈川県平塚市
(選評)
化石に向かって、待ち合わせに遅れた友人へ言うような口調で話しかけています。「二億年」という途方もない時間と、「ごめん」「今掘るよ」という軽い口語との落差が、この句のおもしろさです。
謝る相手は、地層の下でずっと眠っていた生きもの。掘る側と掘られる側が対等な関係として結ばれています。地質学的な時間を身体感覚に置き換えたところが魅力です。生きものを人間と同じ地平で捉えた金子兜太さんの名前を冠した賞に相応しい作品です。
金子兜太賞受賞者 平之内さん
【作者コメント】
私は博物館で本物の化石をさわりました。「この化石は土の中で二億年もの間ねむっていたんだな」と想像するとワクワクしました。化石は特別な条件がそろわないとできないそうです。そんな化石が私達の前に現れてくれたのは奇跡だと思います。
昔生きていた命に「やっと会えたね」と、奇跡を喜ぶ気持ちで作りました。
■大賞
賞金:20万円
賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」1ケース、受賞作品掲載額、入賞作品集「自由語り」
【小学生の部(幼児含む)】 応募総数362,181句
恐竜の気持ちになって見る火球
松隈 拓(まつくま たく)さん 6歳 千葉県千葉市
(選評)
火球は、流れ星のうち、とりわけ明るく燃えながら落ちていくものをいいます。それを見上げながら、作者は恐竜の気持ちになって見ています。恐竜たちも空を横切る光を見上げた日があったはずで、その一つが地球の歴史を変えたとも言われています。同じ空、同じ光を、何千万年もの時間を隔てて共有しているのかもしれません。そう考えた瞬間、夜空の見え方が変わります。「気持ちになって」という素直な言い方が、かえって大きな想像を促します。
【中学生の部】 応募総数452,892句
席替えで世界の向きが変わる春
北川 諒(きたがわ りょう)さん 14歳 滋賀県守山市
(選評)
席替えをすれば、窓が右から左になり、黒板の見え方も、隣にいる人も変わります。
それを「世界の向きが変わる」と言い切ったところに、この句の強さがあります。教室の中では机一つ分の移動が景色のすべてを入れ替えてしまいます。しかも、季節は春。学年が変わり、顔ぶれも変わる時期です。人生が大きく変わる予感があります。「向き」という語が、机の向きと心の向きの両方を引き受けているのも巧みです。多くの人に覚えのある出来事を、これ以上ない言葉で受け止めた一句です。
【高校生の部】 応募総数768,817句
誰もいない椅子を寄せてみる夜の端っこ
新井 零央(あらい れお)さん 16歳 東京都杉並区
(選評)
少し長めの、ゆったりした調べの句です。
誰も座っていない椅子を、自分のほうへ引き寄せてみる。用があるわけではなく、「みる」という言い方のとおり、なんとなく手が動いたのでしょう。効いているのは「夜の端っこ」で、夜が更けた時分とも、夜という広がりの隅、明かりの届かないあたりとも読めます。そしてその隅は、作中の人物がいま身を置いている場所でもあります。まん中ではなく端に、椅子を一つ寄せている。空いた椅子と、端という居場所とが響き合います。
【一般の部A(40歳未満)】 応募総数48,633句
ああ僕はどうしようもなく青蛙
飯田 惇弥(いいだ じゅんや)さん 39歳 山口県下関市
(選評)
「青蛙」は、夏の季語です。小さく、鮮やかな緑で、雨戸や葉の上にぺたりと貼りついています。
その青蛙に、作者は「ああ」と嘆息しながら自分を重ねます。どうしようもない、とは、直しようがない、生まれつきそうだ、ということ。自嘲のようでいて、開き直りの明るさもあります。私は、〈青蛙おのれもペンキぬりたてか 芥川龍之介〉の本歌取りとして読みました。青蛙の緑は、目立ちたくないのに目立ってしまう色、どうしようもない色でもあります。
【一般の部B(40歳以上)】 応募総数80,447句
金婚式漢方薬のような夫(つま)
岩本 早苗(いわもと さなえ)さん 74歳 山口県光市
(選評)
結婚してから五十年、連れ添った相手を漢方薬にたとえました。効き目はすぐには出ません。飲んだ日に劇的なことは起こりません。それでも長く続けるうちに、いつのまにか体質のほうが変わっている。自分にとっての夫という存在を、これ以上ないほど的確に言い当てていて、しかも少し苦い味まで含んでいるのが可笑しいです。褒めているのか呆れているのか判然としないところが、この比喩の妙です。長年ともに暮らしてはじめて言える一言でしょう。
【英語俳句の部】 応募総数26,062句
riding with cargo-
pumpkins in the truck
jump all at once
(直訳)積み荷を載せてゆくー/トラックのカボチャ/いっせいにジャンプ
Tomislav Maretic(トミスラブ・マレティッチ)さん 75歳 クロアチア
※お名前の末尾の「c」は、正式にはアキュートアクセント付き(c+アキュートアクセント)です。
(選評)
カボチャの収穫だ。クロアチアでは何月になるだろうか。トラックの荷台に積んでおいて、人間も同じ荷台に乗る。デコボコした農道を走り出す。窪んでいるところを通って、その衝撃がタイヤからもろに伝わり、大小さまざまなカボチャがみんないっせいに跳ねる。こんな瞬間は日本でもアメリカでもメキシコでもどこでも生じている。面白さに気がつき、捉えて爽やかな俳句を作り上げたこの作者も、尻を突き上げられてカボチャたちと同時に跳ねていたはずだ。
※文部科学大臣賞~一般の部B大賞作品選評 最終審査員 堀田 季何氏
※英語俳句の部大賞作品(直訳) 最終審査員 木村 聡雄氏
※英語俳句の部大賞作品(選評) 最終審査員 アーサー・ビナード氏
※各受賞者の年齢はすべて応募時のものです。
第三十七回 伊藤園お~いお茶新俳句大賞 応募要項
■応募部門(6部門)
「小学生の部(幼児含む)」「中学生の部」「高校生の部」「一般の部A(40歳未満)」「一般の部B(40歳以上)」「英語俳句の部」
■募集要項
●主催
伊藤園新俳句大賞実行委員会
●応募方法
専用応募ハガキ、インターネットのいずれかの方法で、日本語、英語を合わせてお一人様6句までご応募いただけます。「応募部門と作品」「郵便番号」「住所」「氏名」「年齢」「電話番号」「Eメールアドレス」「句会・学校名・サークル名(所属している場合のみ)」を明記してご応募ください。
●応募宛先
ハガキ : 〒102-8553 東京都千代田区紀尾井町3-23
「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」係
インターネット:https://itoen-shinhaiku.jp
●応募締切
2026年2月28日(土) 当日消印/送信有効
●賞(入賞1,000名様、入選4,000名様 合計5,000名様)
入賞 :日本語俳句より文部科学大臣賞1名様(賞金50万円と副賞)、金子兜太賞1名様(賞金20万円と副賞)、各部門より大賞1名様・計6名様(賞金20万円と副賞)、優秀賞44名様、審査員賞10名様、後援団体賞9名様、佳作特別賞929名様の合計1,000名様の作品を「お~いお茶」のパッケージに掲載いたします。
入選(佳作):部門問わず4,000名様に、賞状を進呈いたします。
●審査員(50音順、敬称略)
日本語俳句:浅井愼平(写真家)、安西篤(俳人)、いとうせいこう(作家・クリエイター)、金田一秀穂(日本語学者)、神野紗希(俳人)、夏井いつき(俳人)、堀田季何(俳人・文芸家)、宮部みゆき(作家)
英語俳句 :アーサー・ビナード(詩人)、木村聡雄(俳人・英文学者)
●発表
伊藤園ホームページなどにて入賞入選作品5,000句を2026年10月15日に発表。また、応募者には審査結果を順次郵送またはメールにて通知いたします。尚、入賞作品1,000句を2027年春以降に「お~いお茶」シリーズのパッケージに掲載いたします。
※募集要項は応募当時のものです。
●参考資料
伊藤園お~いお茶新俳句大賞について
俳句は、独自の細かい約束ごと(季語、定型など)が重んじられます。しかし、この約束ごとを満たさなくても素晴らしい句はたくさんあります。約束ごとにとらわれない表現は初心者が取り組みやすいと同時に、ベテランと同じ土俵で「表現力」を競い合うことができます。「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」は、創作上の制限をできるだけ省き、五・七・五のリズムで自由に表現することが可能です。
また、伊藤園の「お~いお茶」は、全国で多くの方々に愛飲されており、そのパッケージは、メディアとしても活用できます。1989(平成元)年に誕生した「お~いお茶」は、いつでもどこでもおいしい緑茶を飲んでいただこうと開発した伊藤園の日本茶飲料ブランドであり、創作上の制限を設けない「新俳句」は「お~いお茶」にふさわしいものだと考えました。短文表現の発表の場として、自社製品のパッケージを開放することは現代にマッチした新しい文化活動であると考えております。
第一回に41,373句であった応募作品数は、今回で累計応募総数が約4,905万句になりました。
最近では、俳句を取り上げたテレビ番組が人気になるなど、これまで俳句との接点が少なかった中高生や、若い世代の俳句への関心が高まっているほか、教育現場でも日本文化の継承として俳句創作が定着しつつあります。第三十七回は、国内の小学校736校、中学校894校、高校1,163校、合わせて2,793校からご応募をいただきました。ちなみに、全国の高校のうち、4校に1校程度の学校が新俳句大賞に取り組んでいただいていることになります。
37応募推移および部門別応募内訳
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press