ストリートスナップin ベルリン ファッショニスタの装いVol.4
世界の各地から、現地取材班がファッションアイコンの最新スタイルをお届けします。コーデスナップドイツチームがベルリンで撮り下ろしのストリートスナップ連載の最終回。第4回目である今回は今季のマストバイアイテムのひとつである、レザーを取り入れた着こなしに注目しておしゃれ上級者のベルリナーたちにお気に入りコーデを紹介してもらいました。
リラックス・ストリートの主役にレザージャケットをオンレザージャケットにフーディーとスニーカーを組み合わせてストリートなムードの着こなしに。タイトなトップスとバギーシルエットのジーンズのバランス感が今っぽいスタイリングです。
Instagram:@chiara.amie
【着用アイテム】
レザージャケット: Emporio Armani Jeans
フーディー:不明
シャツ: Zara
インナー:Ralph Lauren
ジーンズ:Zara
シューズ:Nike(Jordan 4 Retro Sand)
―スタイルのテーマは?
私らしいスタイルとは「リラックスしている」ことだと思います。コーディネートを組むときも、着ていて心地良いと感じられるかどうかを一番大切にしています。
―あなたのスタイルのインスピレーションは?
充分に時間をかけて自分のクローゼットを見つめることが私にとってもっともコーディネートのインスピレーションに繋がると思っています。
それがうまくいかないときはPinterestを見ることもありますが、基本的にはいつも自分の過去のスタイリングを見直して、それらをどうやったらさらによくできるかを考えています。なので、自分自身にインスピレーションを受けているとも言えるかもしれませんね。
―お気に入りのベルリンのファッションストアは?
ほとんどの場合、オンラインで買い物しています。でも、シェーネベルク地区のKaDeWe(デザイナーズブランドを取り扱う老舗デパート)はいいところだと思うし、クロイツベルク地区のセレクトショップ・Voo Storeのラインナップはかっこいいと思います。
レザーをとびきりクールに着こなすモノトーンコーデ
Instagram:@dicsiona
【着用アイテム】
スーツ、コルセット、レザーコート:私が生まれたウクライナ・ペレヤースラウのヴィンテージショップで購入したものです。ローカルの人々は「アルタ川の近く」と呼ぶエリアにある、小さなショップたちで見つけました。
シャツ:難民の支援施設からもらってきたもの
バッグ:ベルリン・マウアーパークのフリーマーケットで購入
リング:ベルリン・マウアーパークのフリーマーケットで購入
シューズ:キーウ・リスナ駅近くのフリーマーケットで購入
全身で20ユーロくらいです。
―スタイルのテーマは?
かつては大袈裟でセクシーな着こなしをするのが好きでした。私はそのスタイルを「攻撃的なセクシュアリティ」と表現していたのですが、最近はもっとクラシックでミニマルなものを取り入れるようになりましたね。今日の服装は私がこれまで着ていたワードローブを今の気分に合わせて変化させたスタイルです。
―あなたのスタイルのインスピレーションは?
誰かにインスパイアされることはなく、いつもアイテムを見て自分がそれをどのようにスタイリングできるのかを考えています。それゆえにアイテムそのものが私にインスピレーションを与えてくれます。私はさまざまな時代、スタイル、ムードが好きでなので何かひとつのスタイルには当てはまらないです。自分を使って実験することが好きだし、髪型も定期的に変えています。
でも道を行き交う人々の服装を見ることは好きですね。特に60歳以上の人たちとホームレスの人たち。彼らがもっともオーセンティックだと思っています。
―お気に入りのベルリンのファッションストアは?
ベルリンではフリーマーケットでアイテムを見つけることが多いです。大衆向けの商業的な文化はあんまり好きではなくて、お気に入りのブランドも特にはありません。私はスタイリストなので仕事のためにブランドやショーをチェックしていますが、それらは私自身のスタイルには影響していないです。自分のスタイルに費やすお金をミニマルに抑えることは私のルールですね。たまに私がセカンドハンドショップで購入したアイテムに似たものを仕事で訪れたモールやショップで見かけることがあります。
私は新しいトレンドを予測することが得意なのかもしれませんね。
これまで多くのウクライナのブランドと仕事をしてきました。彼らの服は好きだし、彼らとどうやって働くのかもわかっていますが、自分自身のスタイルには異なるアプローチをしています。
異素材ミックスでプレイフルなスタイリングを楽しんで
Instagram:@chez.amelie
【着用アイテム】
フェイクファージャケット:Gant
パンツ:Jaded London
バッグ:Ottolinger x Puma
シューズ:Maison Margiela
―スタイルのテーマは?
黒やニュートラルカラーのものを着ることが多いですが、少しひねりのあるディティールと遊び心をプラスしてコーディネートを楽しむことが好きです。ちょっとパンクだったりゴスっぽい要素をスタイルやアクセサリーに取り入れたり。小さなディティールですが、それらがムードを盛り上げてくれるのです。
―あなたのスタイルのインスピレーションは?
いつも音楽からインスパイアされています。自分の好きなバンドやアーティストの雰囲気を取り入れることもあります。例えばアブリル・ラヴィーンの曲『スケーターボーイ』が流行った頃はまさに彼女そのものみたいな格好をしていました。また最近では雑誌からも多くのインスピレーションをもらっています。基本的にSNSはあまり参考にしないようにしていますね。
―お気に入りのベルリンのファッションストアは?
Wsiura, Voo Store, Darklands, Pineapple Factory Gallery, Avgvst Jewelry, Andreas Murkudisです。甘辛ミックスコーデで予想を裏切るレザーの着こなしに
Instagram:@woman_ya
【着用アイテム】
トップス:Zara
スカート:Mria
ストッキング:SHUR SHUR
ネックレス:友達からのもらいもの
その他のアイテム:すべてウクライナのヴィンテージショップで購入
―スタイルのテーマは?
これはセクシュアリティ、ドラマチックな要素、エレガンス、ダークネスと子供っぽい遊び心がミックスされたスタイルです。なにか一つのカテゴリーに振り分けることはできないのです。私はいつもちょっと風変わりなスタイリングをしています。ときにはもっと、ときには控えめに。それが好きなのです。
―あなたのスタイルのインスピレーションは?
私のインスピレーションはスピーカーから無作為に流れる音楽です。音楽を聴きながらただ鏡の前に立って、スタイリングを試せるだけ試す。アイテムを足し続けてみたり、マンネリ化した着こなしのディティールを変えてみたりします。
一見すると時代遅れで単純かつ面白くないアイテムを今まで見たことないような形で着こなしたいという強い思いが、私のインスピレーションになっています。
―お気に入りのベルリンのファッションストアは?
ファッションストアではありませんが、ベルリンでは人々が道端に置いた「ご自由にお持ち帰りください」のなかに面白いアイテムがあるので、そういうものをチェックすることが好きです。また友達(のクローゼット)から着なくなったものをもらうことも好きです。
Photographer:Olena MindrinaSenior Writer:Yuko K