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カフェとともにパリを知る-サン=ルイ島にあるちいさなカフェ Minicafé編

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カフェとともにパリを知る-サン=ルイ島にあるちいさなカフェ Minicafé編


コーデスナップのファッション取材班は、ストリートスナップの合間などに世界のカフェに行くことも多い仕事。そこで、スプインオフ企画=世界で気になるカフェ編をお届け中。この企画では取材班が立ち寄った中でも、選りすぐりのお店を紹介します。今回はフランス・パリに渡り、現地での取材を敢行。古くからヨーロッパにおけるカフェ文化の主役ともいえるこの街で、地元の人々から愛されるカフェを訪れました。今回協力してくれたのは、Minicafé(ミニカフェ)です。

Minicaféの位置するのはパリの中心部、サン=ルイ島。サン=ルイ島は古くからパリの最高級住宅地として知られ、閑静な住宅エリアとラグジュアリーなお店が立ち並ぶエリアです。
そんな場所にわずか6平米の小さなカフェとしてオープンしたMinicaféは近隣のお店とはまったく趣の異なる、モダンでミニマルな印象。ファウンダーで経営者のロワイック・アントワーヌさんは、多くのアジアの国を旅するなかで訪れた、小さなコーヒーショップにインスパイアを受けたといいます。 Minicafé
カフェとともにパリを知る-サン=ルイ島にあるちいさなカフェ Minicafé編
カフェとともにパリを知る-サン=ルイ島にあるちいさなカフェ Minicafé編

ファウンダーで経営者のロワイック・アントワーヌさん。

ロワイックさん「Minicaféはパリの歴史的な地区であるサン=ルイ島に位置する、テイクアウトに特化した小さなカフェです。セーヌ河のほとりでコーヒーを持ち帰り、景色を楽しむことができます。ローカルの人々はもちろん旅行客も多く訪れる、インターナショナルなエリアですよ。」

Minicaféがオープンしたのは2023年1月。ロワイックさんと友人のカリムさんが2人で作ったカフェです。2人はアジアの多くの国を旅し、そのなかでもタイ、マレーシア、シンガポールといった国々でよく見かけた小さなコーヒーショップのビジネスモデルに大きな感銘を受けたといいます。


ロワイックさん「ごく小規模な店舗モデルは東南アジアの国では非常に一般的ですが、フランスにはほとんど存在しません。かねてから自分たちのコーヒーショップを作りたいと思っていた私たちはパリの土地で、美学的なフレームの小さなスペースでアジア風の新しいカフェを作ることに決めました。」 ちいさなお店
木を基調としたシンプルでミニマルな店内。ロワイックさんとカリムさんはともに日本の文化にも情熱を持ち、Minicaféを立ち上げる際には日本からの影響も多く受けたといいます。


ロワイックさん「このお店は日本の美学と(ロワイックさんがかつて住んでいたノルウェイを含む)スカンジナヴィア的な美的センスのコンビネーションだと思っています。」




扱っているコーヒー豆は随時変わるとのことでしたが、取材で訪れた際(2024年3月)にはオランダやフィンランドの焙煎所から仕入れたライト〜ミディアムローストで香りのよいコーヒーを紹介してもらいました。お客さんの好みによってコーヒーを選んでくれます。


ロワイックさん「ラインナップの多くはライト〜ミディアムローストですが、パリの焙煎所から仕入れたロースティーで深い味のものもありますよ。日本ではダークローストのコーヒーがよく愛されているので・・それは日本とパリのコンビネーションと言えるかもしれませんね。」

 人気のメニュー
カフェとともにパリを知る-サン=ルイ島にあるちいさなカフェ Minicafé編

エスプレッソ、フラットホワイト、カフェラテなどのフランスの伝統的なカフェドリンクメニューと並び、人気を集める日本茶。
煎茶、ほうじ茶、玄米茶など多く展開しています。

「将来的に自分のブランドとして日本のお茶を本格的に取り扱うことを考えています。今は協力してくれる日本の生産者を探している段階です。」とロワイックさんは語ります。ほうじ茶はパリで大きなトレンドとなっているので、特に注目してるとのこと。

カフェとともにパリを知る-サン=ルイ島にあるちいさなカフェ Minicafé編

ショーウィンドウのガラスケースに入っている、一口サイズのお餅!日本的なペイストリーのほかにもそのほかにもキャッサバとタピオカをベースにしたケーキなど、アジアのカフェからインスピレーションを受けた独自のラインナップを日々展開しています。すべてのペイストリーを手がけるのはロワイックさんのパートナー、レア・ジャン・ニエムさん。

カフェとともにパリを知る-サン=ルイ島にあるちいさなカフェ Minicafé編


チョリソー、パンプキンシードのケーキとパンチェッタ、イチジク、アーモンドのケーキ。甘辛の組み合わせが斬新で気になります。
(画像提供:Minicafé) ロゴに注目
カフェとともにパリを知る-サン=ルイ島にあるちいさなカフェ Minicafé編
店舗のいたるところで見かけた、Minicaféのロゴ。ロワイックさんの友人でありデザイナーのエリサ・ミシュレットさんが作成しました。エリサさんは日本に移り住み、現在は東京を拠点にデザインスタジオ・Studio Kaki (@studiokaki)として活動中。

ロワイックさん「このロゴはシンプルかつカートゥーンっぽいデザインですごく気に入っているし、Minicaféの短縮系である[MC]が入っているので私たちを象徴するようなデザインだと感じています。ロゴを作ってもらうことは私たちにとって、重要なことでした。ロゴをきっかけにカフェを知ってもらえるようになるかもしれないから、そのロゴが可愛くて私たちらしいものであるべきだと考えていました。今後はロゴを使ったトートバッグを作ったり、独自のアイテムも展開したいと思っています。でもこの場所は小さいですから・・実はこれからル・マレ地区でやろうとしているプロジェクトがあるので、そこでいつかお披露目できるかもしれません。」

「カフェを経営することは日々勉強していることである」と語るロワイックさん。
お客さんとのやりとりを通してさらにコーヒーについての理解が深まるといいます。

ロワイックさん「お客さんとのコミュニケーションは私たちのカフェの更なる成長にかかせません。今の私は経験を通じてさらに自信を持って自分たちの好きなものをオススメできるし、自分たちのスタイルを持っていると感じています」

 店舗情報
カフェとともにパリを知る-サン=ルイ島にあるちいさなカフェ Minicafé編

Minicafé

Info.

https://www.instagram.com/minicafeparis

1, Rue des deux ponts, Île Saint-Louis, Paris, FRANCE

火〜日:9時〜19時

※月曜定休

Senior writer / Photographer:Yuko Kotetsu

Coordinator:Yuri Wakamori

 

提供:

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