「おしゃれと子育てをどう楽しむ?」パリで学んだ自分スタイルの見つけ方【スタイリスト福田麻琴さんインタビュー】
逆にそうじゃないとちょっと浮いて見えるし、なんとなく周りのママさんに合わせておこうという考えもあるかと思います。
もちろん、一緒であろうとすることが悪い文化だとも思わないし、子どもと過ごすことを考えると、絶対に日本のママファッションの方が動きやすいはず。ただ、パリジェンヌはそうじゃない(笑)。
私も実際、パリのカフェのテラス席で、ベビーカーを横に置いてワインを飲んでいるパリジェンヌママを見ました。え! 子どもが寝ている横でワイン!? と衝撃的でしたが、「私の時間を楽しんでるのよ」という雰囲気が感じられて妙に納得してしまって。彼女たちは、自分のストレス解消も大事にしているんですよね。
ー日本の育児とは全然違いますよね。
福田:親子の関係性が、「ママと赤ちゃん」というセットではなく、「個人」と「個人」なんですよね。すごく気楽だなと思います。私たちが日本のママ社会でちょっとモヤッとしてきた要素が全くないんです。「みんなと同じじゃないと!」という圧力もなくて。私もフランスで子育てしてみたかったなと思うくらい。
ー日本で子育てしていると「みんなと同じママにならなきゃ」という思いが強くなって、自分自身を後回しにしてしまう感覚はたしかにあります。