第97回選抜高校野球出場校紹介 至学館(愛知)
東海大会ベスト4の至学館が8年ぶり2回目の選抜に挑む。
投手陣は背番号1を背負った尾崎陽真が中心。昨秋公式戦では66回1/3を投げて、防御率0.81・与四死球11と安定感のある投球を披露し、全11試合のうち10試合を登板し大車輪の活躍を見せた。特に東海大会初戦の聖隷クリストファー(静岡)戦では、序盤こそ打たれたものの3回以降はヒットすら許さず、3安打完封勝利した。次に控えるのが左腕の加藤嶺乙。投球回こそ少ないものの東海大会後に行われた県1年生大会で活躍し、尾崎に次ぐ投手候補として成長が楽しみだ。
打者陣は機動力と小技でコツコツとした野球で得点を重ねるのが特徴だ。打率.349の1番武藤駿輝と打率.385の2番船橋多の2人の出塁が機動力が発揮するカギとなる。
4番に座る坂下虎大郎は打率414・打点5とチームの軸として活躍した。昨秋は9番を打った西川一咲はチームトップの盗塁5を記録し、上位への得点機会を増やしていく。
守備も堅く勝利した試合は全て3点以内と大崩れしない。レギュラー9人中6人が新2年生と若いチームながら高い総合力をもつ至学館。学校として3回目の甲子園出場。春夏通じて初の甲子園勝利となるか注目したい。